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地酒のように楽しめる濁ったワイン。滋賀「ヒトミワイナリー」探訪

地酒のように楽しめる濁ったワイン。滋賀「ヒトミワイナリー」探訪

ワインが濁っている!? 実は、それがうまさの秘密です

日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して、日本国内で醸造する「日本ワイン」。その評価は日々高まりつつあります。その日本ワインの中でも、濾過を一切しない「にごりワイン」の専門メーカーが滋賀県にあると聞いて訪ねてきました。

「ヒトミワイナリー」は、1984年にアパレルメーカーの社長が会長になった際、大のワイン好きだったことから“独自のワイン造りをしたい”と思い立ち、自家農園のぶどう畑やワイナリーまで造りあげたことが始まり。試験醸造期間を終えて、ワイナリーが正式にオープンしたのは1991年。ぶどうの生産が盛んではない近畿地方では、かなり早いワイン造りのスタートでした。

最大の特徴は、日本のぶどうらしい味を追求してたどり着いた“無濾過”という手法。「にごり」のもととなる「澱(おり)」は雑味につながるとして以前は敬遠されましたが、自然発酵によるワインの台頭もあり、土地特有の複雑味をワインに与えている証として認められていきます。

「(透き通った)君のヒトミに乾杯!」なんて言いますが、こちらのワインに限っては、ヒトミはにごっていてもOKなのです。

ヒトミワイナリーは、2006年からすべてのワインを無濾過で生産。その年に収穫されたぶどうの力を引き出すことを第一に考えた結果、年間生産量10万~13万本に対して銘柄数は50種以上と、数多くの個性的なワインが生まれました。それらを全部手作業で瓶詰めして出荷しているのです。感覚的には、まさに“地酒”!

ワイナリーには、ワインと一緒に楽しめる天然酵母を使ったハード系中心の「パンの匠 ひとみ工房」を併設。試飲も可能なので、自然派ワイン好きにはこたえられない聖地となっています。ただし、マイカーで行く場合、運転する人は飲めませんからね。くれぐれもよろしくお願いします。

ワイナリーの周辺に点在するぶどう畑。さまざまな品種が植え分けられている。
ワイナリーでは、店内で販売しているすべてのワインが試飲可能。
代表銘柄の「h3シリーズ」は、自然で素朴な泡が立つの田舎式微発泡ワイン。発酵によって瓶底に沈殿する酵母や酒石酸を除去せずそのまま瓶内に残しているので“にごり”があるのが特徴。「h3 カリブー」1700円(税抜)。

 

ヒトミワイナリー
住所:滋賀県東近江市山上町2083
電話:0748-27-1707
営業時間:10時~18時
無休(年末年始を除く)
HP:http://www.nigoriwine.jp

 

撮影/塩崎 聰 文/編集部

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