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上野で感じるフリーダムな縄文ビート

上野で感じるフリーダムな縄文ビート

関東では梅雨も明け、いのちが陽光と共にぎらぎらとさかりだす夏が目の前に。

夏の日差しと陽炎にうだりながら上野公園を歩き、東京国立博物館へ。
そこでは7月3日(火)から9月2日(日)まで、特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が開催されています。
教科書で見かけたであろうあの土偶や土器を間近で見られる滅多に無い場であることは勿論ですが、縄文という、いのちへの憧憬と衝動をそのまま刻み込んだ鼓動と呼ぶべきものを、全身全霊で感じるチャンスです。

そんな縄文特別展を「レアニッポン」の主観で、ご紹介したいと思います。

【合掌土偶】 青森県八戸市出土 縄文後期

写真の土偶のように、何らかの意思・思いを強烈に感じさせるのが、縄文期の特長であり、言い切りますが、最大の魅力です。「合掌」すなわち祈りを形にした像ですが、その祈りは辛いこの世からの“救済”を感じさせるものではなく、日々の暮らし、周囲のいのちへの“感謝”を示しているように私には感じます。

北海道から沖縄まで、いまの日本列島そのままのエリアから出土される縄文の遺物たち。そこには、生をポジティブに愉しむという価値観と、それを刻み込んだ美意識が共通しています。縄文期は約一万年続いたといわれていますが、我々の祖先は、日本列島というフィールドをくまなく、そして目を輝かせながら踏破していったのでしょう。それはさながらモンハンのハンター達のように、採集と狩猟と結びつく原始的な生への歓びと感謝が溢れています。

【猪形土製品】青森県弘前市出土 縄文後期

猪は縄文人がもっとも多く手がけた造形、と言われています。この可愛らしいシルエットと、ツボをおさえたディティール。対象への愛着と観察が無ければ決して作り出せないユーモラスな躍動を感じませんか?そして、100%思い込みなんですけれど、、、ロースやヒレといった“部位別”に切り分けられているかのような紋様。先祖の食欲を感じて嬉しくなってきます。

縄文の一万年という広大な時間の中、どこに楽しみと興味を見出すかは自由です。
ウナギやマグロなど、身近なモノが次々と(我々のせいで)数を減らし地上から消え続けていっている今だからこそ、あたり前に自然と対峙し共生し、全身で味わって楽しんでいた時代を感じるのもまた、面白いのではないでしょうか。

先達が愛した”縄文”も同時展示。現代芸術・文学好きも必見です

特別展「縄文―1万年の美の鼓動」

期間:2018年7月3日(火)~9月2日(日)
場所:東京国立博物館 平成館
東京都台東区上野公園13-9
問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

http://jomon-kodo.jp/

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