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【江戸切子】カップで本格コーヒーを。「すみだ珈琲」江戸散歩のとっておきカフェ

【江戸切子】カップで本格コーヒーを。「すみだ珈琲」江戸散歩のとっておきカフェ

東京観光に欠かせない「東京スカイツリー」。そのお膝元に、一軒の小さなカフェがあります。2010年にオープンした「すみだ珈琲」。自家焙煎したスペシャリティコーヒーを、本物の江戸切子のカップで味わうことのできるお店です。

JR錦糸町駅から徒歩約10分。

「すみだ珈琲」のある墨田区は、都内で2番目に工場が多い“ものづくりの街”として知られています。もともと、店主である廣田英朗さんのお父さんの実家が同区にありました。大人になってからは足が遠のいていたそうですが、カフェを始めるにあたって場所を探している際、「地元の人たちにとって日常の社交場になるようなお店を作りたい」と、この場所での開業にこぎつけたといいます。実は、廣田さんのお父さんの会社は江戸切子の製造元。

>>100年の歴史を持つ「廣田硝子」のロング&ベストセラー

「カフェから父の会社は近いですし、何か一緒にできたらいいなと考えていました。いろいろアイデアを練る中で、小さい頃から慣れ親しんできた切子のグラスでコーヒーを提供できたら面白いなと思いまして」。廣田さんは職人さんと打ち合わせを重ね、本来冷たい飲み物を入れる器である江戸切子を、“より日常的に使える”よう、熱に強いオリジナルのカップを開発しました。「江戸切子を実際に手に取って、知ってもらえる場所になれば。ホットドリンクにも使えるカップは江戸切子の可能性を広げ、地元の活性化にも繋がるのではないかと考えています」。

切子のカップは22種(文様は11柄・各2色)の中から提供される。どの柄がくるかはお楽しみ。

早速、「すみだブレンド」を注文。自慢の手作りスイーツも迷わずオーダーしました。

手際よくハンドドリップでコーヒーを淹れる廣田さん

「すみだブレンド」は、さっぱりとした酸味×すっきりとしたコクが特徴の“浅煎り”、酸味と口当たり滑らかなコクとのバランスがよい“やや深煎り”、そして柔らかな苦味の中に甘さを感じる“深煎り”から選べます。

コーヒー豆は、品種・生産地・精製方法が明確なスペシャルティコーヒーのみを使用。廣田さんが店内の焙煎機で毎日焙煎している(写真提供:すみだ珈琲)

今回は廣田さんオススメの組み合わせ、“すみだブレンド深煎り”と定番のチーズケーキをいただきましたが、相性が完璧! 爽やかな酸味が効いたチーズケーキと、コクのあるコーヒー。どちらかが勝つのではなく、まさに両者が引き立つ味わいに。

「チーズケーキ」450円と「すみだブレンド」480円(※いずれも税込み)

これだけでも贅沢なカフェタイムですが、この時季にぴったりのスイーツがあると聞いてそれを食べずに帰るわけにいきません。

「コーヒーソフトクリーム&ゼリー」税込み570円

苦味のあるオリジナルのコーヒーゼリーにコーヒーソフトクリーム、そして少し酸味の効いたほろ苦いコーヒーソースを一緒に口の中へ。さすがはコーヒー専門店のデザート! まさに大人の極上スイーツです。

「すみだ珈琲」では、現在のところテイクアウトのコーヒーメニューは提供していませんが、お土産やギフトにぴったりな「THE COFFEE HOUSE」という商品シリーズを企画・販売しています。実はこれ、墨田区のものづくりコラボレーション事業を通して生まれたもの。「誰でも、どこでも、器具なしで、世界中のコーヒーの産地を旅するようなイメージでその味わいの違いを楽しめるように」と、現在約70か国に広がるコーヒー産地から5種類を厳選、不織布を使用したコーヒーバッグに仕上げてあります。個性豊かなコーヒーを、ティーバッグと同じように手軽に味わうことができるとは嬉しいですね。

「COFFEE BAG」8g×5袋・税込み1188円

また、暑い季節にオススメなのが、お店のアイスコーヒーをそのまま自宅で味わうことのできる「COFFEE LIQUID」と、コーヒーソフトクリーム&ゼリーにも使用されていた「COFFEE SAUCE」。

「COFFEE LIQUID」720ml・税込み1620円(写真提供:すみだ珈琲)
「COFFEE SAUCE」200ml・税込み1944円。バニラアイスにかければアフォガート風に(写真提供:すみだ珈琲)

「COFFEE SAUCE」は「コーヒーを飲むだけでなく、普段の料理やお菓子にもいろいろと使ってほしい」と、廣田さんが構想から3年かけて形にしたそう。パンケーキに生クリームと一緒にかけたり、練乳と合わせてかき氷シロップにしたりと、使い道を考えるのもコーヒー好きにはたまりません。最後に廣田さんは次のように話してくれました。

「毎日来てくださる地元の常連さんもいらっしゃいますし、『THE COFFEE HOUSE』を手にした遠方の方がお店に足を運んでくれることも増えています。また、数年前から墨田区内の自家焙煎のコーヒー店が集っての活動も始めました。コーヒーをきっかけに地域が盛り上がっていったら嬉しいですね」。

味や香りはもちろん、江戸切子のカップで楽しめるコーヒーとオリジナルスイーツ、そしてお土産選びも楽しめる「すみだ珈琲」。日常の喧騒を離れて、ゆっくりと本格コーヒーを楽しみたい人、日々頑張っている自分にご褒美をあげたい人に、こっそり教えたくなるお店です。

すみだ珈琲
住所:東京都墨田区太平4-7-11
TEL: 03-5637-7783
営業時間:11時〜19時
水曜、第2・4火曜休み
URL:http://sumidacoffee.jp/

 

取材・文・撮影/長谷川浩史&梨紗(株式会社くらしさ)
広告出版社を退職後、世界一周の旅へ。海外で受け入れられている日本文化≒COOL JAPANと、
日本が学ぶべき海外の文化≒BOOM JAPANを発信しながら40か国を巡る。その後、全国各地に根ざしたモノ・コト・ヒトを取材・発信する日本一周の旅へ。現在では、(株)くらしさを立ち上げ、日本各地の「らしさ」を伝え、つないでいく活動に尽力している。http://kurashisa.co.jp/

 

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