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【北海道・青森・大阪】ご当地「釣れる旨い店」を、釣りアンバサダーが巡る

【北海道・青森・大阪】ご当地「釣れる旨い店」を、釣りアンバサダーが巡る

全国の港を飛び回る【釣りアンバサダー 中川めぐみ】――2018夏の出会い

私は釣りを通して感じられる地域の魅力(食、景観、人、文化)を発見・発信する仕事をしており、日々、全国の港を飛び回っています。2018年の目標は1年で100釣り。この夏は大きく分けて20の地域を訪れました。

「そのなかで特に印象深かった出会いはなんですか?」そんな質問をよくいただくので、レアニッポンという場を借りて発表させていただきます。題して、「全国の港を飛び回る釣りアンバサダー、2018年夏の出会い5選」。第5弾は、3つの地域で出会った「ご当地“釣れる”旨い店」です。

イカにホタテ! ご当地ならでは“釣れる”旨い店をご紹介

釣りといえば海や川を思い浮かべると思いますが、もっと身近に釣りができる場所があることをご存じですか? それは「飲食店」。関東では「ざうお」という店内に巨大な水槽と船をセットした“釣り船茶屋”が人気で、ドラマのロケ地などでも使われています。私もざうおは何度も遊びにいっており、楽しい時間を過ごさせていただいています。

しかし全国には、ご当地ならではの“地域の魅力”を盛り込んだ釣れる飲食店があるのです。
今回は、この夏に行った3か所をご紹介します。

■北海道 函館駅「活イカが釣れる朝市」 函館駅から徒歩5分

大きな建物の中はもちろん周囲の個店まで、早朝から海産物や野菜などたくさんの商品が並ぶこの一帯が、観光客に大人気の「函館朝市」です。買い物はもちろん、新鮮でおいしい海鮮が食べられると評判で、朝早くから老若男女が集います。

そんな朝市でもひときわ目を引きワーキャーと歓声が上がるのが、こちらの「駅二市場 活いか釣堀」

その日に獲れた活イカが目の前で放流される

函館といえば!獲れたての活イカを観光客が釣って食べることができます。価格は時価。重さではなく1匹単位なので、できるだけ大きいイカを狙うのがポイント(笑)。針は足に引っ掛けると墨を吐かれるそうなので、耳の辺りを狙います。

思ったよりイカの泳ぐスピードが速くて、なかなか狙いの1匹がかからない。だからこそ、釣り上げたときの快感はひとしおです。釣ったイカは目の前で捌いていただけます。

鮮やかすぎる包丁さばきは、毎日数百杯の活イカを捌いているから。生きものだったイカが一瞬で食べ物のお刺身に姿を変えます。

釣りたてのイカは透明。コリコリもちもちの食感がたまりません。ゲソは醤油につけるとグネグネ動き回るほどの新鮮さ。口に運ぶと吸盤が貼り付いてきます。釣りたて透明のイカを食べたい方は、ぜひ函館の朝市へ。

※北海道胆振東部地震の影響で休業の後、現在は営業しています。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。そして、皆さまの安全と一日も早い復興を心より祈念しております。


■青森県 青森駅「ホタテ釣り放題の居酒屋」 青森駅から徒歩1分

東口を出てすぐにあるのが、その名の通りホタテが主役の「あおもり帆立小屋」です。

青森県産の肉厚ホタテをいろいろなお料理で食べさせてくれますが、こちらの名物が「1コイン(500円)で2分間の“活ほたて釣り放題”」。お店の奥に釣り用の水槽があり、制限時間を刻むタイマーの前で何枚釣れるか挑むのです。釣れたホタテはもちろん全て食べてOKという特典付き。

「釣り」ということで、三つ又に分かれた針のついた釣り竿を使います。「ベロベロッとしたヒモの部分に引っ掛けてくださいね。」と言われたときは何となく頭で想像ができ、なるほどねと思いました。しかし、いざ挑戦すると思ったようにヒモに引っかかってくれません。「なぜ!?」と焦る気持ちを、更にあおるタイマーの制限時間。

端から見ていると地味なのですが、実際にやってみるとかなりドキドキして楽しいです。ちなみにこれまでの最高記録は13枚。私の記録は4枚。まさかの0枚だったときは、最低保証の枚数をプレゼントしていただけます。

お刺身と焼きを半分ずつ…などもOK

釣れたホタテはお刺身か焼きから調理法を選びましょう。新鮮でブリンブリンなホタテを口いっぱいに頬張ることができます。

個人的にはヒモの長さとコリッコリの歯ごたえに驚き。ホタテを味わいつつ焦らされたい方は、ぜひ青森の帆立小屋へ。


■大阪府 新世界「釣った魚の串カツが食べられる居酒屋」 大阪の恵美須駅から徒歩5分

新世界のど真ん中にドーン!と巨大な船とビリケンさんが佇むこちらが、釣れる居酒屋「ジャンボ釣船 つり吉」です。

店内には巨大な水槽と船がいくつも。

真鯛やヒラメなどの大物から鯵やイワシなどの小魚まで、さまざまな魚を釣ることができます。魚の他にも貝類・海老類などたくさんの魚介を獲ることができ、何を狙うか迷うほどです。

釣った魚はお造りや煮付けなど、さまざまな調理法を選ぶことができるのですが、ここで注目したいのが「串カツ」の文字。他の釣り居酒屋では見たことのない、この調理方法こそTHE大阪。ということで真鯛を釣り上げ、半身はお造り、もう半身を串カツでオーダーしました。真鯛の串カツなんておいしいのかな?パサッとならないかな?と心配しましたが、それは杞憂。

こんなに大量の串カツをペロッと平らげてしまうほどにおいしかったです!

釣りたてで水分をしっかり蓄えた身が、揚げられることで水分を外に出そうと膨れるのか、驚くほどふわっふわ・ジューシーな食感。そして串カツのソースに負けないほどの旨味が口いっぱいに広がります。

もちろん魚を釣ったときの“引き”も病み付きの楽しさ♪ 気軽に本格的な魚の引きを楽しみたい&ふわふわジューシーな串カツが食べたい方は、ぜひ新世界の「ジャンボ釣船 つり吉」へ。

※台風21号の影響で休業の後、現在は営業しています。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。そして、皆さまの安全と一日も早い復興を心より祈念しております。


釣りはもちろん海や川へ出て、景観や風やにおい、同じ船に乗った地元の方との出会いなど、その土地を全身で味わいながら行うのが醍醐味。しかし、こうして気軽に地域の“ならでは”を味わうのも楽しみ方の一つではないでしょうか。旅行先のちょっとした空き時間でも、小さなお子さんと一緒でも、気軽に「釣り」と「地域」を楽しめる「ご当地“釣れる”旨い店」。お近くにお出かけの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

撮影・取材・文/中川めぐみ
釣りアンバサダー 兼 ツッテ編集長。釣りを通して感じられる日本全国の地域の魅力(食、景観、人、文化など)を発見・発信するため、メディア「ツッテ」の運営や、初心者向けの釣りイベントを実施。自ら全国の港を飛び回っており、2018年は100地域での釣り旅を計画。レアニッポンでは全国の港町で見つけた地域や海にまつわるおもしろいものをお伝えしていきます。https://tsutte.jp

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