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【三浦半島・三崎】「マグロの街」を食べる&絶景を巡る旅へ

【三浦半島・三崎】「マグロの街」を食べる&絶景を巡る旅へ

アウトドアコーディネーターの小雀陣二(こすずめ じゅんじ)さんが営む、三崎港のほとりのカフェ「雀家」を訪ねて向かった三浦半島の突端。城ヶ島を天然の防波堤とした三崎港を中心に、マグロの街として知られています。昭和レトロな街並みや建造物、自然の絶景、そこで出会ったちょっとおもしろいヒトたち。都内から日帰りでも行きやすい、遠いような近いような、ほどよい旅気分の三崎巡りのスポットをご紹介します。

三崎(マグ)口駅に到着。京浜急行電鉄が発売する「みさきまぐろきっぷ」(電車&バス乗車券、まぐろまんぷく券、三浦・三崎おもひで券がセットの切符)を利用して訪れる観光客も多い
三崎口駅から京急バスに乗り継ぎ、終点「三崎港」までは約15分

みうら・みさき海の駅「三崎フィッシャリーナ・ウォーフ うらり」。うらりマルシェは1階がマグロを中心とした“さかな館”、2階は農産物を主体とした“やさい館”
三崎といえばやっぱりマグロ!

■アウトドアコーディネーター小雀陣二さんが営むカフェ「雀家」

築50年の物件をリノベーションして2013年にオープン。「さまざまな地域で知り合った人たちの、思いを込めて作られた食材を使える場所として、この店を始めてよかったと思います」と小雀さん。店内には、ところ狭しとアウトドアグッズ、調理器具、雑貨、イベントのリーフレットなどが溢れ、小雀さんと仲間たちのフィールドの広さを感じさせます。目の前には三崎港、三崎口駅へ向かうバス停。海を眺めながら、バスを待ちながら、ゆっくりと時間を過ごしたい……そんな店です。

アウトドアコーディネーター 小雀陣二さん
三崎まぐろコンフィのサンド(ツナ) 750円。THE FIVE BEANSの豆による雀家オリジナルブレンドコーヒー450円
鮮度のよい三崎のビンチョウまぐろを、上質なオリーブオイルで低温加熱した「まぐろ屋さんのごちそうツナ」(上写真のサンドに使用したまぐろコンフィ)。ほどよい塩分とハーブの香り、開封してそのままおいしくいただけます。三崎のお土産にいかがですか。300g (正味250g) 1200円(税抜き) 「FISHSTAND」http://megumi-fishstand.com/

coffee and goodeis 雀家
住所:神奈川県三浦市三崎3-6-11
営業時間:土曜13時~22時 日・月曜12時~日暮れまで
休み:火曜~木曜(※不定休あり)
URL:https://www.facebook.com/suzumeya/
※営業予定はFacebookページでご確認ください

■海の安全を願い、食の神様も祀る「海南神社」

崎港、雀家からもすぐの場所に鎮座する、相模国三浦総鎮守。藤原資盈(ふじわらのすけみつ)、資盈の后である盈渡姫(みつわたりひめ)、三浦七福神のひとつ筌龍弁財天(せんりゅうべんざいてん)など多くの神様を祀っています。源頼朝手植えとされる雌雄のイチョウの木(樹齢約800年)がご神木。ユネスコ無形文化遺産「チャッキラコ奉納舞」、面神楽などの年中行事には、遠方からも多くの人が集まります。

海や漁にまつわるいわれが多く、「海南」が「海難」につながり、漁業関係者には海の安全を祈念する信仰者が多い。本殿の鈴緒、鳥居のしめ縄は船のロープでできています
松竹梅、富士山、鯛、波など縁起のよいモチーフを、三崎らしくアレンジしたお守り。「大漁得点」お守りを求めて、三浦市出身のサッカー選手、横浜F・マリノスの天野 純選手も訪れたそう。初穂料 各600円

●海南神社
住所:神奈川県三浦市三崎4-12-11
TEL:046-881-3038
URL:http://kainan.server-shared.com/

■夫婦で本編む出版社「アタシ社」の蔵書室『本と屯』

漫画家 吉田戦車さん描き下ろしというのれんには、マグロに猫、海に本など、三浦暮らしの風景がタムロしています

編集者であるご主人 ミネシンゴさんと、デザイナーである奥さま 三根かよこさんご夫妻。本の編集チームとしてはまさに最小単位。ご夫婦で本を作っている、三浦市唯一の出版社「アタシ社」。アタシ社にある2000冊の蔵書を並べて、2017年12月に「本と屯」はオープン。「ここは出版社が手がけている“図書館”のような場所なんです。本に、本を通じて人に、自然と出合えるような場所になれたら」と語ります。近所の子どもたちは、下校時にここに立ち寄って本を読みふけるそう。三浦に住む人たちにとっての休憩場所であり、三浦を訪れる人にとっての情報拠点ともいえる場です。

ミネシンゴさん、三根かよこさんご夫妻
コーヒー、ジュース、スイーツなどのイートインサービスも

●アタシ社の蔵書室「本と屯」
住所:神奈川県三浦市三崎3-3-6
営業:不定休
アタシ社HP URL:http://www.atashisya.com/

■料理に合う、季節ごとの露地野菜を栽培・直売「高梨農場」

「高梨農場」高梨雅人さん。農業も漁業も盛んな三浦半島のおいしい食材・直売所をつなぐ・巡る「食彩NETWORK」メンバーでもある

三浦は露地野菜の名産地! おいしい野菜を栽培する農家が多く、だいこん、すいか、とうがん、キャベツ、かぼちゃが「かながわの名産100選」に選定されています。「高梨農場」高梨雅人さんも、そんな三浦の農家の1人。165アールの畑で露地野菜を中心に栽培し、自宅前の直売所で販売しています。1年間に扱う品目は約150種類。料理によって品種を使い分けてもらえるよう、季節ごとの野菜を栽培しています。

三浦ならではの露地野菜に興味津々。冬野菜は11月頃から始まるそう
かぼちゃの品種の1つ「バターナッツ」。ねっとりとしてコクがあり、ポタージュに向いています

●高梨農場野菜直売所
住所:神奈川県三浦市南下浦町菊名神台662-7
営業時間:10時~16時頃
定休:水曜
URL:http://www2.odn.ne.jp/takanashifarm/

■三浦の小麦を一気通貫で提供!「三浦パン屋 充麦」というライブな食体験

自家農園で種蒔きから始める小麦の栽培・収穫、脱穀・製粉、そして全粒粉を使用した焼きたてパンの販売。さらには自家製小麦を使用したビールや生パスタまでも販売……と、まさに三浦の小麦の伝道師「三浦パン屋 充麦」店主 蔭山充洋(かげやまみつひろ)さん。自然の甘み、噛むほどに感じる小麦本来の風味。店内は、焼きたてのパンの幸せな香りに満ちています。

「三浦パン屋 充麦」店主 蔭山充洋(かげやま ひつひろ)さん。DJでもある蔭山さん。店内はパンの香りが漂い、クラブさながらのミュージックが響く。地元野菜を使用したパンも多く、三浦の自然の恵みを、パンを通じて感じることができます
駅から遠く、人通りもそれほど多くない国道沿い。それでも、都内や遠方から通うパン好きも多い、三浦を代表する人気店

●三浦パン屋 充麦
住所:神奈川県三浦市初声町入江54-2
TEL:046-854-5532
営業時間:木~月曜7時~16時
定休:火曜、水曜(※小麦の種蒔き、収穫時は不定休)
URL:http://mitsumugi.web.fc2.com/

■70ヘクタールの自然遺産を散策「小網代の森」

小網代(こあじろ)の森は、三浦半島の先端にある、相模湾に面した約70ヘクタールの森。森の中央にある谷に沿って流れる「浦の川」の集水域として、森林、湿地、干潟および海までが連続して残されています。降った雨が川となり、大湿原をつくり、干潟から海へと流れるさまを見ることができる、関東地方唯一の「完結した自然状態の流域=集水域生態系といわれています。生息するうえで森、川、海のつながりが必要なアカテガニをはじめとした、希少種を含む約2000種の生き物たちが多様な生態系を形成しています。

森の中心にある散策路を通って、森林から干潟へと続く自然の移り変わりを楽しむことができます
湿原を抜け、干潟から海へと歩いていきます
満潮時の干潟、その向こうには小網代湾が
小網代の森のシンボル「アカテガニ」。見えますか!? アカテガニの背中には、“スマイルマーク”があるんです!

●小網代の森
開場時間:4月から9月は7時~18時、10月から3月は7時~17時
NPO法人小網代野外活動調整会議HP URL:http://koajiro.org/

■三浦半島南端の島「城ヶ島」で絶景に出会う

城ヶ島大橋を渡り、周囲長約4km、面積0.99 km²の神奈川県最大の自然島「城ヶ島」へ。県立城ケ島公園は朝日と夕日の両方が眺められ、晴れた日には富士山を望むことができます。ハイキングコースもあるこの島は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に二つ星として紹介。写真はハイキングコースの途中にある「ウミウ展望台」。崖にたくさんのウミウが生息することから、この名がつけられたそう。

ハイキングコースから階段を下りて海岸へ。長い時間をかけて波が岩壁を浸食して作り出した海蝕洞穴「馬の背洞門(うまのせどうもん)」は、城ヶ島巡りのクライマックス

海面に映る空。美しい夕焼けを待ち、世界がひとつになったような感覚に
城ヶ島灯台。城ヶ島にはもうひとつ、東端の岩場に立つ安房埼灯台(あわさきとうだい)があります

撮影/西山 航 取材・文/レアニッポン編集部

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