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【北海道・登別温泉】「狼魚のちり鍋」に悶絶! オオカミウオって!?

【北海道・登別温泉】「狼魚のちり鍋」に悶絶! オオカミウオって!?

震災後の「今」を伝える北海道ツアーはまだまだ続きます。

「虎杖浜たらこ」のツブツブを口に残し、向かったのは北海道、いや日本を代表する湯治場「登別温泉」。高校の修学旅行以来の再来で、北海道出張のたびにちょっと足を延ばして登別温泉と思いつつ、忙しさで訪れることができなかったこともあり、今回のツアーでの最大の楽しみの一つでした。が、しかし!! こともあろうに、ツアー前日のBBQの下準備中に愛用の包丁で左人差し指をザックリ。5針を縫う結構な大怪我を負ってしまったのです。酔っ払って包丁を握るものではありません。

登別温泉で出迎えてくれたのは「歓迎親子鬼像」。そう、登別温泉は鬼の像がいたるところにあり、その数、石像を含めると10体と閻魔様の像が1体。15メートルを超える像はかなりの迫力。鬼はもちろんですが、温和なはずの閻魔様も決まった時間にカラクリが始まり目が光って動き出し激変するとのこと。いつも動いているわけではないので、激変閻魔様を見ることができたらレアな体験ですね。

目抜き通りにいきなり閻魔大王。かなり大きい
閻魔大王に睨まれた状態でおみくじは買いづらい(故障中でよかった)

宿泊は日本最大級の露天風呂と31種の湯殿を誇る「ホテルまほろば」です。まほろばとは、日本の古語で「素晴らしい場所」という意味ですから、指の怪我とはウラハラに期待はマックスです。

登別温泉についてのおさらいです。登別温泉は江戸時代から温泉の存在が知られており、明治時代に温泉宿が設けられてからは保養地・観光地となりました。北海道の開拓の歴史を考えると、開拓当初より開かれていたことになります。地名の語源はアイヌ語の「ヌプルペッ」(水色の濃い川)に由来しています。道中の道沿いに流れる川はたしかに白濁し、湯気が上がっています。温泉の自然湧出量は1日1万トン、9種類の泉質、毎分3000リットル湧き出しており、「温泉のデパート」と呼ばれるそうです。

ちなみに泉質は、硫黄泉(ポピュラーな泉質)、芒硝泉(硫酸塩泉の一つで無色透明で塩味)、鉄泉(空気に触れると赤茶色になりタオルが赤くなってしまい、金属味)、食塩泉(日本でもっともポピュラー。無色透明、しょっぱく石鹸が泡立たない)、ラジウム泉(ラドンとトロンが主体で万病に効く温泉)、重曹泉(肌の角質を柔らかくして切り傷にもよい!! 指の怪我にもいいのかぁ??)、緑礬泉(りょくばんせんと読みます。強酸性で多くの鉱物を含み、体がよく温まる)、明礬泉(みょうばんせんと読みます。火山地帯に多い泉質。草津温泉がこれ)、酸性泉(火山地帯に多く、殺菌力は強いが、肌の弱い人は入浴後に真水で流したほうがいい強力温泉)。なんだか、すごい。

で、早速ひとっぷろ、浴びてきました。

指の怪我はなんのその。持参したラップを5重に巻いて、輪ゴムで留めれば大丈夫! しかし、湯船に浸けるわけにはいかず、左人差し指を上に向けて入るしかありません。数々の湯船があるので、順繰りに入っていきました。最初のうちは気づかなかったのですが、なぜか湯船にいる多くの人が天井など上を見ているのです。湯船が変わっても、みんな上を見るのです。なんか、不思議な温泉だなぁ、と思いながら、私も上を見るのですが、まあ、普通の天井しかありません。なんだかなぁ、と思ってふと気づきました。原因は私でした。

ラップを巻いた左人差し指で上を指していたからです。釣られて見ちゃうんだな。思わず、一人で吹き出しつつ、この先、どうしようと、人に背を向けて湯船に浸かりました。
間違えても、温泉に行く前に人差し指を切ってはいけません。

私の周りではみんなが露天風呂から空を眺めていました(残念ですがその写真はありませんが、想像してみてください。ほのぼのした風景じゃありませんか?)

写真に収まらないくらいのお品書き

風呂場での謎も解け、お楽しみの夕食です。お品書きを見ても、北海道の幸が盛り込まれていて、かなり豪勢!! めくるめくお料理の数々でした。

豪華な前菜の数々

が、なかでも目を引いたのは、鍋物の「狼魚のちり鍋」。

狼魚!?

オオカミウオって、あのオオカミウオ!? 体長1メートル位で、水深50~100メートルの岩場にいて、体色は暗青色、又は暗褐色、黒色、赤褐色。オオカミウオはゲンゲ亜目に属するギンポの仲間で、本種も他のギンポ類と同じく細長い体をしていて、口には強大な歯が並んでおり、これで貝類をかみ砕いたり、甲殻類をかみ切って食べる、っていうあのオオカミウオ? 水族館であまりの強烈な顔で、小さい子どもが水槽の前で泣いてしまうというオオカミウオですか?
(ぜひとも興味があったら検索してみてください!!)

出てきた鍋は、まあ、オオカミウオのあの顔をまったく連想することができないような、ごく普通のちり鍋でした。どんなもんかと思いつつ、まずはお汁をいただくと、

本日2度目の悶絶。う、う、う、ウマい!!!

出汁は、あっさりしながら、旨みが濃厚。上品なお出汁を濃縮させたような旨み。オオカミウオの身も、あの見た目からは想像できないようなしっかりした食感がありながら、濃厚な味わい。数多くのおいしい食事でしたが、もっとも印象に残ったヒトサラでした。

もう一度食べたいオオカミウオの鍋。今後、水族館で見たら、違った見方になること間違いなし

さてお腹もいっぱいになったことだし、もう一度温泉に入って、みんなに天井を見てもらお。

ということで、北海道ツアーまだまだ続くのです。

撮影/大泉省吾 撮影・取材・文/レアニッポン編集部

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