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【愛知・知多半島】名古屋の人気シェフと訪ねる、ブランド豚「恋美豚」とんかつ

【愛知・知多半島】名古屋の人気シェフと訪ねる、ブランド豚「恋美豚」とんかつ

「L’atelier K」シェフ 宮里耕太さん 愛知県豊橋市生まれ。有名ホテルのフレンチレストランなどで経験を積んだ後、2017年に自身のレストラン「L’atelier K」をオープン。フレンチをベースとした創造性のある鉄板料理が名古屋のグルメな人々の間で話題に。甘いルックスとは裏腹の、硬派で熱い一面や料理への真摯な姿勢がお客さんから熱く支持される人気シェフ

■恋美豚とんかつの名店「とんかつ 喜太条」へ

宮里耕太さんと訪れた、知多半島の美浜町にある「とんかつ 喜太条(きたじょう)」。地元のブランド豚「恋美豚(こいびとん)」を使用したオリジナルのとんかつがテレビなどで紹介され、近隣道路に”喜太条渋滞”を起こした逸話があるほど、大人気のお店です。


「恋美豚」とは、美浜町内にある農場で飼育されている、高品質な肉質を持つ豚のこと。その豚肉のよさにいち早く目をつけ、お店のメニューに取り入れたのがこちらの喜太条さんです。

気軽に入りやすい、明るい雰囲気の喜太条。ゆったりと食事を楽しめる広々とした座敷席とテーブル席があります

恋美豚の特徴は、脂が非常に甘く、後味がさっぱりとしているところ。喜太条店主こだわりの地元産の卵やパン粉でくるんで揚げた恋美豚のとんかつは、それはそれは柔らかくてジューシー! 衣のサクふわ感と相まって、思わず箸が止まらなくなるおいしさ。

恋美豚の特性を熟知し、絶妙な火加減で最高の状態のとんかつを提供してくれるご主人。「柔らかく、ジューシーなとんかつをぜひ味わってみてください!」

恋美豚初体験の宮里さんも「実は肉の脂身が苦手なんですけど、これは驚くくらい脂の口どけがよくて、サラッとしてますね」と一口めから感嘆。「粗めのパン粉でサクッと揚げられているのが、より恋美豚のおいしさを引き立てていると思います」。

恋美豚のロースかつにトッピングした温泉卵の上から、芳ばしいゴマ味噌ダレをかけて食べる「焙煎ゴマ味噌ロースかつ定食」1380円。カラッと揚がったとんかつに温泉卵と味噌を絡めて口に入れた時の三位一体感は、言わずもがなのテッパン感! 味噌ダレはいきなり全部かけないで、徐々に足していくのがおすすめ
「名古屋では定番の味噌かつですが、喜太条さんの味噌かつはまろやかでコクがありながら、後味はさっぱりとしていますね。脂がサラっとしている恋美豚とゴマ味噌は相性がいいと思います」

こちらも人気を博している恋美豚を使った「ロースかつ定食」1280円。基本、味噌ダレまたはソースダレが選べ、さらに温泉卵もついてくるのが喜太条スタイル。ソースと温泉卵という珍しい取り合わせが、意外にもとんかつとマッチ! 味噌とは違うコクが食欲を後押ししてくれます
「味噌ダレ」と、オプションで追加できる「ねぎ塩ダレ」80円。どんなソースとも相性がいいのが恋美豚とんかつの魅力
「喜太条さんのとんかつからは、お客さまにおいしいものを食べてほしい、というご主人の思いが伝わってきて、同じ料理人としてすごく共感できるものがありました」

●とんかつ 喜太条
住所:愛知県知多郡美浜町奥田御茶銭124-3
TEL:0569-87-2169
営業時間:11時~14時(13時30分LO)、17時30分~20時30分(20時LO)
定休:木曜(祝日は営業)


■恋美豚とは……

恋美豚は、正式には「恋美豚 ~SPF三元豚~」といい、特定病原体を持たないハイコープSPF種豚のうち、徹底した管理によりストレスの少ない環境で育った高品質の豚こと。「恋」のまち「美」浜町のブランド「豚」からネーミングされ、美浜町の飲食店や旅館などを中心に提供されています。肉質が柔らかくて脂がとても甘いうえ、臭みが少ないのが特徴。年間に1万7000頭のみ出荷される希少な豚肉でもあります。

恋のまち美浜町のシンボルのひとつである「恋の水神社」近くの美浜農場で恋美豚は飼育されています。


■源平合戦をイメージした「やまに旅館」の恋美豚しゃぶしゃぶ

源 義朝ゆかりの野間大坊の門前にある「やまに旅館」。近海で獲れる、旬の新鮮な魚介類をふんだんに使った料理が味わえる料理旅館として人気を集めています。

また、こちらでは恋美豚のしゃぶしゃぶも提供。近くにはビーチや観光スポットなども多いので、美浜町や知多半島巡りの拠点として利用するのもおすすめです。事前に予約すれば食事だけの利用も可能。

最初は源氏の白旗優勢……点火とともに
平家の赤旗が攻め入る……
みるみる赤旗の優勢に……
まさに点火(天下)分け目!?
恋美豚の肉の柔らかさがダイレクトに堪能できる、しゃぶしゃぶがセットになった「源義朝御膳」。最初は白いお出汁が、火が入るとみるみる赤色に染まっていくのがユニーク! これは源 義朝にちなみ、源平合戦をイメージしているそう。色が変わるこの秘密はぜひ店を訪ねて確かめてみよう!

●やまに旅館
住所:愛知県知多郡美浜町大字野間字東畠ヶ54-4
TEL:0569-87-0039
URL:http://www.yamaniryokan.com/


「やまに旅館」の前にある野間大坊。平治の乱に敗れた源義朝の最期の地として知られています。無念の死を遂げた義朝公のために木太刀が奉納されています。

●野間大坊
住所:愛知県知多郡美浜町野間東畠50
TEL:0569-87-0050
URL:http://nomadaibou.jp/


■旅を終えて、宮里さんのお店「L’atelier K」へ

「初めて味わった恋美豚は、とにかく柔らかく、スーッと口の中で溶けるようなさっぱりとした脂の後味のよさにも驚きました。こんな料理にも合うかも、と料理人としての感性がたくさん刺激された一日になりました」と宮里さん。知多半島道路を、一路名古屋へと向かいます。2018年7月リニューアルオープン「愛知多の種 大府パーキングエリア」でひと休み。

>>【知多半島道路PA】「愛知多の種」は食のワンダーランドだった!

厳選した旬のこだわり食材を使った、コースがメインの鉄板フレンチのお店。自然派ワインも豊富に揃い、ソムリエでもあるシェフが料理に合わせて提案してくれます。大人が隠れ家として利用したくなるような、洗練された雰囲気も魅力。11月29日には宮里さんのプロデュースによる新店舗「L’atelier泉」(TEL:052-211-7323)もオープン

真剣な眼差しで、思いを込めて腕をふるう宮里さん。「雲丹のオムレツ 柚子胡椒クリームソース」は、ぜひ味わってほしいスペシャリテ

●L’atelier K
住所:愛知県名古屋市東区東桜2-12-22 水谷ビル2F
TEL:052-936-8555
営業時間:18時~24時
定休:日曜(※不定休あり)
URL:https://latelier.jp/

撮影/武蔵俊介 取材・文/木下郁子

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