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【千葉・富津】古代から続くパワースポット「岩谷観音堂やぐら群」

【千葉・富津】古代から続くパワースポット「岩谷観音堂やぐら群」

岩谷観音堂やぐら群

東京湾アクアライン・海ほたるPAから館山自動車道の「富津中央IC」を経て約18分。神奈川エリアからは久里浜港から車のまま東京湾フェリーに乗って、約40分で到着する金谷港から車で約13分。千葉県富津市数馬区にある「岩谷観音堂やぐら群」は、古墳時代の横穴墓を再利用して奈良時代の高僧、行基が一夜にして作ったという言い伝えが残る、重層的に作られたやぐら群です。前回紹介した「燈籠坂大師の切通しトンネル」のすぐ近くに位置しています。

>>古代遺跡発見!?「燈籠坂大師の切通しトンネル」

14の洞窟がある「岩谷観音堂やぐら群」

寛永年間に建てられた石碑の上には仏像が

「岩谷観音堂やぐら群」は、東京湾が近い内房の湊川の近くにある小高い丘の上にありました。

ここ富津市では、7世紀頃に造られた「やぐら」と呼ばれる古墳時代の横穴式のお墓が多く確認され、なかでも富津市に一番多いとされています。「岩谷観音堂やぐら群」は全部で14の洞窟で構成され、普段は第2窟〜第6窟まで見学できます。

年に一度公開される「観音堂の内部」

観音堂

崖の中腹に位置する観音堂(大悲山岩谷堂清巌寺)の内部(第1窟)には、阿弥陀如来像や観音菩薩像が彫り込まれています。普段は非公開ですが、毎年8月10日の「十日参り」の日に限り、開扉され拝観できます。また、12年に一度の丑年には御開帳の行事があり、その際も内部が公開されるそうです(次回は2021年を予定)。

第2窟の回廊には仁王像が

仁王像が刻まれた第2窟

観音堂裏にある第2窟の回廊は、コの字状の洞窟になっていて、2つの入り口にある凛々しい仁王像をはじめ、弥勒菩薩、千手観音、馬頭観音など、さまざまな磨崖仏(およそ68体)が回廊の両側に彫られています。時を経て、少しずつ風化した砂泥岩質の磨崖仏の風合いからも、その長い歳月を感じとることができます。

観音堂左手にある洞窟

いくつものやぐらが連なった観音堂左側の洞窟には階段があります。

やぐらの上から見下ろす

やぐら内にある急な階段を登って、上まで上がることができます。手すりが設置されているので、ゆっくり登っていきましょう。

観音堂の右手にある洞窟

反対側の観音堂右手の洞窟を登ってみると、

中にはテーブルと椅子が設置されていました

中にはテーブルと椅子があり、座って外の様子を眺めることができました。

やぐら内にずらりと並ぶ磨崖仏

この洞窟にも、さまざまな磨崖仏が彫られていました。全部で14の洞窟内の壁面には、中世から江戸時代までに彫られたと考えられる多数の磨崖仏や五輪塔があり、一巡すれば全国の霊場を巡礼したのと同じご利益があるそうです。

「岩谷観音堂やぐら群」は、古代のお墓がもとになり、その時代時代の人々によって築き上げられた、現代に続くパワースポットでした。

●岩谷観音堂やぐら群
所在地:千葉県富津市数馬
駐車場:10台(大型バス1台)
アクセス:電車/JR内房線「上総湊」駅から徒歩約15分 車/東京湾フェリー金谷港から約13分、または東京湾アクアライン海ほたるPAから館山自動車道「富津中央IC」を経て約18分

取材協力:アクアラインイースト観光連盟

撮影・取材・文/中川マナブ
さんぽブロガー、旅ライター、Webプロデューサー。夫婦で東京のみならず、日本中の観光名所、グルメスポットを散歩してお出かけの「キッカケ」を発信。「地域ブロガーの会」を主催するなど、地域ブロガーネットワークに精通。 URL:https://tokyosanpopo.com/

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