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映画『スケバンくノ一』で【新潟】が時代劇の聖地となる!?

映画『スケバンくノ一』で【新潟】が時代劇の聖地となる!?

時代劇といえば、京都、大阪、奈良あたり……と相場が決まっていますが、時代劇を撮影するのにうってつけの県が、じつは関東以北にも存在するといいます。それは、なんと日本有数の米どころ&酒どころ「新潟県」! 新潟県は“日本一寺社・仏閣の多い県”であり、山、海、川、森、林といった自然がすべてあり、米どころならではの広大な田畑を有し、コンクリートやアスファルトに覆われていない大地が多く存在するのです。もちろん古民家、土蔵などのレトロ建造物も無数に現存

「これほどまでに、時代劇の撮影に必要な条件を兼ね備えた県が他にあるでしょうか?」と、声高に宣言するのは、新潟の時代劇撮影適性の潜在能力にいち早く注目し、新潟を“第2の時代劇の都”とすべく、この春公開予定の映画『スケバンくノ一』で大新潟ロケを敢行した同映画プロデューサーの岩佐陽一さん。彼に、くノ一映画による新潟・地方創生プロジェクトについて聞いてきました。

――なぜ、今まで新潟は、時代劇の舞台になってこなかったのですか?

岩佐陽一さん(以下、岩佐さん): かような場所が時代劇の撮影にあまり頻繁に活用されないのは、ひとえにこれまでの歴史からくる“先入観”と、なにより映画・ドラマの映画会社、撮影所、制作会社が新潟県内や近隣の県に存在しないから。京都が時代劇の中心になったのは、府内に撮影所や映画会社の支局が存在したためです。かつては関東にも、松竹大船、川崎、生田など時代劇の撮影に適した場所がありました。しかし地価高騰や都市開発などさまざまな理由からすっかり姿を消し、首都圏での撮影はほぼ不可能な状況に陥っています。

――今回の映画の題材に「くノ一」を選んだ理由とは?

岩佐さん: “日本人は舶来のものに弱い”という特性がありますよね。新潟県が時代劇の撮影に適している事実を知らしめるには、海外でその評価と機運が高まることが何よりの近道だと思ったのです。ですから、海外で好まれる時代劇ジャンル“Ninja”、それも“Kunoichi”を題材に選び、子どもから大人まで楽しめる究極のエンターテインメントの創造を目指しました。そして完成したのが、女性忍者が巨大なガマ怪獣や、ビーム光線を放ち空も飛ぶドリル戦車を相手に戦う、大特撮忍術映画巨篇です。

巨大ガマ怪獣やドリル戦車も登場する、一大特撮巨編映画。アナログでレトロな雰囲気は、往年の忍者特撮シリーズ『仮面の忍者 赤影』(1967年)を彷彿させる
「キカイダー」「イナズマン」など、往年の特撮ドラマに主演した伴 大介さんも重要な役で特別出演

――主演を務めたのも、新潟県出身の女優さんとお聞きしました。

岩佐さん: 映画でその県の地域活性化を目指すのであれば、役者やスタッフもまた、その地に縁のある者でなくてはなりません。そのため主演は、新潟県長岡市出身の女優・タレント、橘 亜実さんを抜擢しました。橘さんは新潟県内では多少知られているかもしれませんが、他県でのネームバリューは皆無。普通は、いきなりの主演などあり得ません。ですが“新潟県の、新潟県による、新潟県のための地方創生”を実現させる以上は、そこを避けて通るわけにはいくまいと、彼女の起用に踏み切りました。敵役のくノ一・紫蝶役も、新潟県三条市出身のシンガーソングライターにして女優・タレント、音井ののさんが演じています。スタッフも、新潟での撮影時には県民ボランティアスタッフが多数参加しています。“地方創生映画”といいながら、東京から有名な俳優やタレントを連れてきて撮影するだけでは、彼らが帰って終わり。それでは、永遠に新潟(のエンターテインメント)は、東京依存から脱却することができません。本作は、困難を覚悟でその大命題にチャレンジした作品なのです。

右/主人公のスケバンくノ一=綾崎美紗(あやさき・みさ)役に抜擢された、新潟県長岡市出身の女優・タレント、橘 亜実さん。左/ライバルくノ一=紫蝶役の三条市出身、音井ののさん。ロケ地は新潟市内の浦浜

――新潟ロケの手応えは、いかがでしたか?

岩佐さん: テレビアニメ『ガールズ&パンツァー』シリーズ(2012~2013年)の舞台となった茨城県東茨城郡大洗町や、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年)の舞台となった埼玉県秩父市など、大ヒットアニメの“聖地巡礼”という名の下に、観光地としてブレイクしている地域が増えていますよね。『ガールズ&パンツァー』においてはピーク時には年間で7.21億円の経済効果があったという記録もあります(野村総研調べ)。つまり、作中に登場した具体的かつリアルに存在する土地に、人は惹かれる傾向があるんです。本作『スケバンくノ一』でも、当初は全編新潟県でのロケを試みました。ですが、関係各所からの協賛や補助金を得ることがかなわず、まずは身をもって示すしかないと考え、東京資本のみでの製作に踏み切り、可能な限り新潟県でのロケ撮影に挑みました。角田山、岩室温泉街、こめぐりの郷公園、浦浜(いずれも新潟市)、滝の川(長岡市)などが実際のロケ場所です。新潟県でのロケ撮影は、とても予算の低い映画とは思えぬ大変素晴らしいシーンおよびカットとなり、やはり新潟県を映画の聖地とせねば、これは日本の損失……と痛感した次第です。当然これらの“聖地化”も、作品の指針のひとつと考えています。

角田山や滝の川など、新潟の自然はこの映画の撮影には不可欠だった

岩佐さん: 本作で、“新潟県は時代劇映画・ドラマの撮影に最適の地である”ということを、これから国内はもとより世界に向けて訴えていこうと考えています。

2019年2月24日(日)に、映画『スケバンくノ一』特別試写上映会&特撮レジェンド懇親会を都内で予定しています。

●詳細・お申し込みは、こちらまで。 URL:https://bit.ly/2WpNa0r

文/レアニッポン編集部 写真/「スケバンくノ一」製作委員会

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