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発酵兄妹オススメ!GWに行きたい【山梨・甲府】スポット4選

発酵兄妹オススメ!GWに行きたい【山梨・甲府】スポット4選

「五味醤油」の発酵兄妹が、伝えたい思いを共有する仲間たち

五味醤油株式会社の6代目・五味 仁さんと、広報・運営を担当する妹の洋子さん。味噌づくり教室をはじめ、イベント出店や「てまえみそのうた」のCD制作や絵本の出版、レギュラーラジオ番組出演など活動は多岐にわたり、味噌を通して発酵文化を伝え、地域の元気を取り戻す活動を行っている

山梨県甲府市の中心街から車で5分ほど離れたところにある「五味醤油株式会社」は、明治元年創業の醸造会社です。以前は、醤油も製造していたそうですが、「会社名が醤油なので、醤油を扱っていると思われがちですが、現在は味噌と麹の醸造、販売をしています」と、6代目の仁さん。

仁さんは、妹の洋子さんと「発酵兄妹」として、発酵の文化継承と地域を元気にする活動を行っています。そこで、発酵兄妹の活動と思いを同じくする仲間たち4人が運営するスポットを紹介していただきました。


■1杯のコーヒーとの出合いは、人と地域との出合い。コーヒースタンド「AKITO COFFEE」
オーナーである丹澤さんもUターン組。五味醤油に焙煎所を構えている

甲府駅北口より徒歩5分の場所にある「AKITO COFFEE」は、自家焙煎のコーヒーが味わえるコーヒースタンドです。オーナーの丹澤亜希斗(あきと)さんが、自らコロンビアなどで買いつけてきた高品質の生豆を、焙煎所で丁寧に浅煎り。ブレンドしない、シングルオリジンコーヒーを提供しています。また、コーヒーに合う手作りスイーツにもファンが多く、午前中で売り切れてしまうことも。

ハンドドリップコーヒー 380円(税込み)

2014年の開店以来、「AKITO COFFEE」は、常連さんから観光客まで、アキトのコーヒーを求めに訪れる人で連日賑わいます。そんな甲府のコーヒー文化の発信地ともいえる場所は、「日常的に使ってもらえるお店にするために、お客さまと気軽にコミュニケーションを取れる距離感を意識しています」と、人と人との距離を大切にしている心地よい空間です。

丹澤さんの淹れるコーヒーとの出合いは、「人と人、人と場の出合いでもあるんです」と話す丹澤さん。AKITO COFFEEは、コーヒーを通して、人と地域を結ぶコミュニケーションの場としても存在しているのです。

●AKITO COFFEE
住所:山梨県甲府市武田1-1-13
TEL:055-254-3551
営業時間:平日7時30分~18時、土・日曜10時~18時
定休:月曜
URL:https://akitocoffee.com/


■食卓とまちに幸せのおすそ分け「発酵酒場かえるのより道」
オーナーの桑本さん。甲府の中心街は学生時代の遊び場だったそう

五味醤油の「甲州やまごみそ」や麹をはじめ、山梨の発酵調味料の“しみじみおいしい”を発信するのが、甲府駅から徒歩約10分の「発酵酒場かえるのより道」です。生産者の顔が見える厳選食材を、オーナーである桑本尚也さんが手間ひまかけて発酵させ、よりおいしくさせたメニューが味わえる居酒屋です。ここには、“発酵”の力を借りた、新しくも懐かしい料理と、笑顔あふれる時間が流れています。

「東京にいた時、甲府から人がいなくなったと友人から聞いていましたが、幸いなことにその寂しい甲府は感じませんでした。今でもそう感じている人もいるかもしれませんが、自分はそうは思いません。店を持つのも甲府しか考えられなかった。楽しいこと、おもしろいことが発見できるし、そんな人たちが集まってくるので」。甲府ならではの発酵文化の魅力や楽しさを、酒場という舞台で伝えています。

●発酵酒場かえるのより道
住所:山梨県甲府市丸の内1-20-21
TEL:080-8001-8335
営業時間:15時~22時LO
定休日:日曜、不定休
URL:http://www.kaeru-shouten.com/


■寂れかけた飲み屋街が再び息を吹き返した!ゲストハウス「NAP bed and lounge」
福島県出身の吉田さんは大学進学のため山梨に来て卒業後は都内で就職。その後、再び山梨に戻ってきたJターン組

五味醤油から車で5分ほど。甲府の中心街に向かっていくと、2018年6月にオープンしたゲストハウス「NAP bed and lounge」があります。ここ「柳小路飲食店街」は、昔はスナックが軒を連ね、多くの人たちで賑わっていました。時代の移り変わりとともに店は減少、人も少なくなっていた場所でした。そこに、「いつかはゲストハウスを持ちたい」という思いをもったオーナーの吉田陽祐(ようすけ)さんが、ハーフビルドで完成させました。

NAPとは「うたた寝」という意味。心休まる、ついついうたた寝してしまう……そんなのどかな時間が流れています

客室はベッドルームと和室の2つのみ。また、宿泊客でなくても利用可能なカフェ&バーラウンジも設けています。「旅の醍醐味は、旅先にある日常との出合い。忙しい日々から少しだけ離れて過ごす時間が、なに気ない日常であり、特別な非日常となりますように」。ゲストがゆったりと過ごせる宿を目指して、今日も「NAP bed and lounge」は、旅人と甲府に生きる人たちを結んでいます。

●NAP bed and lounge
住所:山梨県甲府市中央4-3-25
TEL:080-9867-2589
営業時間:LUNCH TIME 12時~14時30分 (14時 LO)、BAR TIME 18時~23時30分 (23時LO)
定休:火曜日(不定休あり)
URL:http://nap-bed.com/


■わざわざ人が集まる、どこにである小さな本屋「春光堂書店」

1918年創業、まちの本屋さんである「春光堂書店」は、“なにか楽しいことを、おもしろいことを!”という人たちが集まってくる不思議な本屋です。「活字離れ、出版業界の衰退をどうにかして変えなくてはいけない」と奮起する店主・宮川大輔さんは、発酵兄妹をはじめ、先に登場した「AKITO COFFEE」「かえるのより道」「NAP bed and lounge」オーナーなど、多くの本好きさんたちとともに「本」の魅力を発信し、甲府の活性化を願う一人です。

伝統工芸士、デザイナー、農家、醸造家、若手起業家、住職、ラッパーなど、山梨の各界で活躍している人々に本を紹介してもらう「やまなし知会(ちえ)の輪」会。「言葉」から紡ぎ出された「シーン」を「食」で表現する「シーンを味わう」、みかん箱サイズ一箱に本と思いを詰め込んで、1日本屋さんになる「こうふのまちの一箱古本市」、毎月第1金曜を基準にした「読書会」、アーケードの下で開催する「まちなか読書会」、「朝会」など、読書の楽しみ方や本を読むきっかけづくりを行っています。

「ネット社会のなかで見失っているもの、物足りなさを感じていることもあると思います。本屋さんでの思いもかけない出合いのワクワク感、アナログなメディアならではの楽しみと醍醐味……アイディア次第で、もっともっと本のおもしろさは伝えられると思っています」と宮川さん。「結果、この町で暮らしていく楽しさの再発見や、地域の活性化へと繋がったらいいですね」

「大きな書店には、読みたい本が必ずあると思います。でも、小さな本屋には、自分とは異なる世界観に出合う楽しみがあるんです。僕はここでおもしろいことをして、小さいけれど濃縮した、エスプレッソのような本屋であり続けたい。そして、地域との繋がりを濃くしていきたいんです。この町を訪れるきっかけとなる点を、点描画を描くように打ち続けていきたいですね」

●春光堂書店
住所:山梨県甲府市中央1-4-4
TEL:055-233-2334
営業時間:9時~20時
定休:日曜
URL:https://harulight.com/

 

取材・文/平岡宏枝(anlib株式会社)
山梨県在住。anlib株式会社に籍を置き、毎日を楽しく幸せに過ごせるような“小さな発見”を大切に、日々アンテナを張り巡らせています。

編集/くらしさ

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