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【長崎・壱岐】海の中から参道が!日本のモンサンミッシェル「小島神社」

【長崎・壱岐】海の中から参道が!日本のモンサンミッシェル「小島神社」

釣りアンバサダー 中川めぐみさんが訪ねる【長崎・壱岐】 Vol. 2

九州と対馬の間に位置する長崎県の離島、壱岐島(いきのしま)。この島には確認できているだけで150の神社が存在し、パワースポットとして近年、注目を集めています。なかでもとくに神秘的と人々を惹きつけているのが、小さな島が丸ごと神域となっている「小島神社」。まるでフランスのモンサンミッシェルのように、海上にぽっかり小島(神社)と鳥居が浮かんでいます。

海中から現れる参道を渡って参拝

いったいどうやって参拝するのか、そもそも参拝できるのか。

参道には海藻が転がり、脇では魚が跳ねていました

実は一日にわずかな干潮の時間だけ、海が割れて参道が現れるのです。私も参道を渡って、小島神社へ向かいました。

島の周りには大人1人が歩けるくらいの道が
島の反対側にある二の鳥居

参道にある一の鳥居をくぐり、小島に着いたらさらに島を半周。参道からちょうど反対側に二の鳥居が立ち、その先の石段を上がると拝殿があります。

ちなみに小島神社は参道から見て女性は右回りに1周、男性は左回りに1周すると願いが叶うという言い伝えが。とくに恋愛成就・五穀豊穣のご利益があるそうです。

独特な厳かさに引き込まれるようでした

私も日頃の感謝を神様にご報告。数々の神社からなる壱岐島、その中でも独立した島全体が神域という小島神社は、凛とした空気に包まれていて身も心も清められる気がしました。

帰りの時間に要注意

そうしてついつい参拝に没頭してしまった私。しばらくして帰ろうと参道側に回ったところ……。

道が……ない!

もっと心と身を清めよ、という神様からのメッセージ?

なんと参道の3分の1ほどが海に沈んでしまっていました。慌てて靴を脱いで、くるぶしの上まで潮水に浸かりながら、壱岐本島へ戻ります。

満潮時は岩も左隅の道もすべて海中に沈むそう

時間が経つにつれて参道はどんどん海中へ消えていき、小島と鳥居だけが海に浮かんだ状態に。先ほどまで島にいたのが夢だったかのような不思議な感覚に包まれます。

そうして俗世から切り離されていく姿を見ていると、私の悩みや不安、感謝や願い、たくさんの思いをあの島全体が受け取って守ってくれているような気がしてきて……。手が届かなくなった小島神社に向かって、もう一度手を合わせました。

小島神社のご利益を受けた長寿牡蠣

ところで小島神社に参拝する際には、ぜひ立ち寄ってもらいたいオススメスポットがあります。

それが小島神社からわずか徒歩7分ほどのところにある「カキハウス内海湾(うちめわん)」さん。
小島神社の隣に養殖場を持ち、そのご利益を受けた「長寿牡蠣」を食べさせてくれます。この海域は海が綺麗なため、クセのないぷりぷりの牡蠣が育つそう。

12〜13個入って1000円。お得!

私もさっそく牡蠣1kgを注文。網でじっくり焼いていくと徐々に殻が開き、よい香りが漂います。

数分でぷりっぷりの焼き牡蠣が完成! 爽やかな潮味と甘みで、牡蠣が苦手な人でも食べやすそうです。私は牡蠣が大好物なので、何個でもいけちゃいそう!

ニンニクかと思ったら、真珠の貝柱でした

そしてカキハウスさんのもう一つの名物が、こちらの牡蠣うどん。ぱっと見たところ、牡蠣はのっていませんが、実は牡蠣の出汁がたっぷり使われています。旨みがしっかり出ているのですがしょっぱくないので、うどんと一緒に出汁をぐいぐい飲んでしまいます。

上にのっているのは“真珠の貝柱”と“アオサ”。真珠の貝柱は初めてでしたが、しっかりした歯ごたえと甘み・旨みでとてもおいしかったです。

白ヒゲがチャームポイントの山本さん。背景に小島神社

ちなみにカキハウスさんのオーナー山本さんは、小島神社の周りを櫓漕ぎの船で周遊できる「小島伝馬船(こじまてんません)」も運営されています。小島神社への上陸はできませんが、満潮時には船で一の鳥居をくぐるといった特別体験をさせてくださるそうです。

海の中から現れる参道、そして島全体が神域の小島神社。他にはない神秘的な体験を味わいたいなら、ぜひ長崎県・壱岐へ訪れてみてください。

撮影・取材・文/中川めぐみ
釣りアンバサダー 兼 ツッテ編集長。釣りを通して感じられる日本全国の地域の魅力(食、景観、人、文化など)を発見・発信するため、メディア「ツッテ」の運営や、初心者向けの釣りイベントを実施。自ら全国の港を飛び回っており、2018年は100地域での釣り旅を計画。レアニッポンでは全国の港町で見つけた地域や海にまつわるおもしろいものをお伝えしていきます。URL:https://tsutte.jp

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