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【屋久島】のソウルフード! みんな大好き「飛び魚のつけ揚げ」

【屋久島】のソウルフード! みんな大好き「飛び魚のつけ揚げ」

南西諸島に浮かぶ屋久島は、東シナ海を北上する黒潮(日本海流)の影響で、飛び魚の名産地として知られています。体長20〜40㎝ほどの飛び魚は、大きな胸ビレを広げ海上を飛びますが、勢いよく水面を浮遊する姿は小さなグライダーのようです。

海ではそんなカッコいい姿を披露する飛び魚ですが、陸に上がれば海の幸として大人気なんです。なかでも、新鮮なトビウオをミンチにして揚げた、屋久島版さつま揚げ“飛び魚のつけ揚げ”は、大人から子どもまで、島のソウルフードとして愛されています。

屋久島のソウルフード飛び魚のつけ揚げ

つけ揚げは、80年以上前から島で食べられていました。昔は、トビウオ漁船が大漁旗を掲げて港へ帰ってくると、みんなで家に持ち帰り、すり身にして揚げて食べていたといいます。現在は、島内に5つのすり身屋さんがあり、パック詰めしたすり身が購入できます。屋久島では“飲んかた”と言われる宴会での一品や、お弁当の定番メニューです。揚げたてが食べたければ、島内の飲食店や宿泊施設でも提供しているので、「つけ揚げありますか〜?」と尋ねてみてください。

それではさっそくおいしい食材を求めて島内のすり身屋さんを訪ねてみましょう。

安房集落にある「松田商店」。96歳のおばあちゃんの時代から続く老舗のすり身屋さん。現在は、家族3人で切り盛りしています
刺身で食べられるほど新鮮な飛び魚の、骨や内臓を丁寧に取り除いたものをミンチにし、おばあちゃん秘伝の味付けを施します
飛び魚は約50種類いるといわれます。水玉模様の羽を持つ“セミトビ”と、コンパクトサイズの“小トビ”。「セミトビは、キチキチして弾力があって、小トビは脂が多くてしっとり柔らかいの。時期によって獲れる種類が違うから、すり身もそのときどきで、おいしさが違うのよ」と、店主の阿蘇品ゆみこさんが教えてくれました
飛び魚100%! つやつやのすり身のできあがり! 透明パックいっぱい、ぎゅうぎゅうに詰まっています。リピーターや島外の飲食店など全国から問い合わせがあるため、飛び魚が大漁の日は早朝から夜遅くまでひたすら製造することもあるそう

ふわっふわのぷりっぷり! 島のソウルフードを作ってみた!

それではさっそく作ってみましょう! 作り方は簡単です。

自然解凍したすり身に少し水を入れ、粘りが出るまでこねる
しっかり粘りがでたら、好きな大きさに丸める。ここで好きな具を入れてもよし。今回は「ニラ、玉ねぎ、人参ミックス」。お豆腐や、安納芋などを入れても美味
低温でじっくり揚げるのがポイント! きつね色になる直前に取り出し、余熱で少しずつ色がついてくるぐらいが、ふわふわぷりぷりになる秘訣
揚げたてはもちろん、冷めてもおいしい!

一度食べたらもう病みつき! ふわっふわのぷりっぷり、屋久島ソウルフード“飛び魚のつけ揚げ”を求めて、ぜひ一度来島してみては?

撮影協力:松田商店 TEL:0997-46-2941(全国発送可能)

取材・文/緒方 麗
屋久島・安房河畔にてリバーサイドカフェ&バー「散歩亭」を営む。ライターとしては、南日本放送「WEBやくしまじかん」、屋久島環境文化村財団冊子・屋久島通信「私が屋久島に住む理由」、屋久島発季刊誌・ヒトメクリの音楽コラム「私と日々と音楽と。」など連載中。屋久島の幻の民謡「まつばんだ」を、屋久杉ウクレレや屋久杉ギターとのデュオで演奏なども行う。

撮影/田中宏樹

 

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