Close
【静岡・西伊豆】わさびが主役!採れたてわさびの“丼”と“おむすび”がとにかく美味しかった件

【静岡・西伊豆】わさびが主役!採れたてわさびの“丼”と“おむすび”がとにかく美味しかった件

「お待たせしました〜!」
目の前にドン!と置かれたのは、“棒状のわさび”が主役の「わさび丼」。そして鮮やかな“わさびの葉”に包まれた「わさびおむすび」。

いつもは引き立て役のわさびが“主役”を張るのが、静岡県・西伊豆の山間にぽつんと佇む「わさびの駅」です。

わさびの駅

伊豆といえば海のイメージが強いかもしれませんが、西伊豆は山も豊かで、少し山間に入れば絶景続き。
そんな山で地下1000mから汲み上げる天城の天然水は「①一般細菌ゼロ」「②硝酸性窒素がない(極めて少ない)」「③腐りにくい」「④弱アルカリ性かつカルシウムが豊富で、美味しいし肌や髪にもいい」といいこと尽くめの貴重な水。

天城深層水「健」を汲むためだけに通う人も

そんな天然水を育む天城山の恩恵を受けて育つのが、“世界農業遺産認定”も受ける本わさびです。

生わさびや、わさびの鉢植えなども売っている

ほとんどの人は普段、チューブに入ったわさびを食べていると思いますが、採れたての生わさびは香りも味も違います。

わさびは収穫されてからの時間はもちろん、擦った直後からどんどん風味が落ちていくので、まさに鮮度が命。擦りたての香りや辛みをダイレクトに味わいたいなら、10分以内には食べてほしいそうです。

ということで、「わさびの駅」ではわさびを擦るのはお客さんの仕事。擦りたてをすぐ丼メシに乗っけて食べるのがお約束です(食べるのが遅い方は何度かに分けて擦るのがオススメ)。

わさびは力を入れず、優しく細かく擦るのがポイント。きめ細かく擦るほどに細胞が壊れ、芳醇な香り、辛みが楽しめます。「の」の字を書くように、優しくすりすり。
鮮やかな緑色と一緒に、爽やかな香りが辺りに広がっていきます。

笑いながら擦るくらいの力加減がいいらしい

そうして擦りたてのわさびを丼の上に。少しだけ醤油を回しかけたら「Myわさび丼」の完成です。

自分で擦ったわさびの丼

辛みと香りが逃げないうちに、急いで口へ運びましょう。

わさびと米が1:3くらい

せっかくなので、わさびを贅沢に“こんもり”と。果たしてどんなお味なのか……。

くうううううう〜!!!

口に入れた瞬間、清涼感あふれるわさびの香りと辛さが一気に鼻から抜けていきました。うっすら涙が浮かぶほどの辛み。雑味のない香りは鋭いほどです。

しかし次の瞬間、口の中で不思議な現象が。
辛みはもちろんあるのですが、徐々にまろやかな甘みが広がっていったのです。
これはお米でなく、わさび自体の甘み。ストレートにわさびに向かい合って気付けた、新たな旨みでした。

続いて「わさびおむすび」を。青々とした葉に包まれた姿は、昔話にでも出てきそうです。

瑞々しいわさびの葉に包まれたおむすび

しかし“わさびの葉”に包まれたおむすびなんて、どんなに辛いのか……。内心ドキドキしながらかぶりつきました。

想像と違う味わいにびっくり

すると、まったく辛くない!
白菜の漬け物をもっとシャキシャキにしたような食感と味。噛む度に「シャクッシャクッ」と音がなるほどの歯ごたえに、美味しいのはもちろん楽しい気持ちになりました。

葉と茎がたっぷり!わさび尽くしのおむすび

これは今まで食べたことのあるおむすびの中で、ベスト3には入ります。
クセになるような葉のシャキシャキ感と旨み、さらに中には塩っぱく味付けして刻んだ茎(つんつん漬け)が入っていて、白飯との相性ばつぐん。生活圏内にあったら、しょっちゅう朝昼ごはんに買いたくなるほどハマってしまいました。

丼もおむすびもシンプル。だからこそ誤魔化しが利かない、ここでしか食べられない贅沢な料理です。

西伊豆の山々。空と同化しているが向こうに海が広がって見える

「海と山は繋がっているんだよ」
全国の海辺で、こんな言葉をよく聞きます。

海の食物連鎖は植物性プランクトンからはじまりますが、植物性プランクトン自体はもちろん、植物性プランクトンが増殖するために必要な栄養分も山から流れ着くものなので、確かに「豊かな山がなくては、豊かな海もあり得ない」と言っても過言ではないでしょう。

普段は“釣りアンバサダー”として海にばかりいる私ですが、豊かな海のある地域では敢えて山に入ってみるのもオツなもの。
こうして美味しい山の幸に出会えます。

今後も海をはじめ、各地の魅力をたくさん発見していきたい。絶品のわさびを味わいながら、改めてそう思いました。

わさびの駅
URL:http://www.wasabinoeki.com/

撮影・取材・文/中川めぐみ
釣りアンバサダー 兼 ツッテ編集長。釣りを通して感じられる日本全国の地域の魅力(食、景観、人、文化など)を発見・発信するため、メディア「ツッテ」の運営や、初心者向けの釣りイベントを実施。自ら全国の港を飛び回っており、2018年は100地域での釣り旅を計画。レアニッポンでは全国の港町で見つけた地域や海にまつわるおもしろいものをお伝えしていきます。URL:https://tsutte.jp

Close