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【レアな逸品】「豊田スダレ」3代目 豊田勇さんの軒スダレ

【レアな逸品】「豊田スダレ」3代目 豊田勇さんの軒スダレ

丈夫で美しい長く愛用できるすだれ

日差しをさえぎる一方、風は気持ちよく通す。軒下に揺れるすだれには、昔ながらの日本人の知恵が詰まっています。その昔、江戸・深川ではすだれが盛んに作られていました。その中でも、変わらぬ技術を受け継ぐのが「豊田スダレ店」です。

3代目の豊田勇さんは、60年以上すだれを作り続けています。今回ご紹介するすだれは渡良瀬遊水地で自然に育った山葦だけを使い、色目や太さを見極め、束ね、織り、ほぼ手作業のみで作り上げます。

1,000本の葦束から、太さのそろった葦を1本1本選別してゆく根気のいる作業です
美しく仕上げるポイントは、山葦の太さや色目を
揃えること。「長」1枚につき250本を織り上げます
仕上がったすだれの上下に付ける竹の桟も、豊田さんの手作り。竹の組付と結びは奥様が担当します
織り上がったすだれははさみで裁断。職人技により、定規を使わず、規定のサイズに裁ち落とします
「長」にはすだれを巻いて留められる専用紐が付属。巻き上げて外を眺める、長くして目隠しに使うなど、お好みで調節してください
手で1 本ずつ刈られた山葦を使用。豊田さんの目利きにより、「長」には細いものを、「短」には太いものを選別し、美しく織り上げました。「長」は本格的な日よけに、「短」は小窓や西日よけにどうぞ

「堅く、水を弾く山葦で作るすだれは丈夫。10年は使えますよ」と豊田さん。天然素材と職人技が織りなす用の美と涼しさを、生活に取り入れてみませんか。

● 材質 山葦 竹 ● サイズ(約) 短:幅88 ×長さ54㎝ 長:幅88 ×長さ160cm ● 重さ(約) 短:700g 長:1.4㎏ ● 日本製 ● 価格 短(写真左):4,320円 (税込)/長(写真右):8,640円 (税込)

豊田スダレ店
明治37年、江東区で創業したオーダーメイドのすだれ専門店。現在は江戸産のすだれを作る唯一の店として、料亭で使われるすだれから、歌舞伎座や京都の南座などの舞台で使われる御簾までを作り続けている。

取材/仲川僚子 写真/井手孝高
※家庭画報ショッピングサロン 2019年夏号の記事を再構成

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