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【青森・弘前】たった3年で全国区に! 元米軍兵のクラフトビールブルワリー「Be Easy Brewing」

【青森・弘前】たった3年で全国区に! 元米軍兵のクラフトビールブルワリー「Be Easy Brewing」

青森・弘前といえばリンゴ。リンゴのお酒・シードルは近年知られる機会が増えていますが、そんな弘前にたった3年で全国44都道府県にクラフトビールを出荷するに至った人気のブルワリーがあります。2016年11月にオープンした「Be Easy Brewing(ビーイージーブルーイング)」。しかも造っているのは、元米軍兵。一体どのようなビールなのでしょうか?

この記事は、特集・連載「夏のクラフトビール特集」青森編 Vol.1です。

全国ビール大会でも受賞したクラフトビール3選

弘前でクラフトビールを造るのは、米国・フィラデルフィア出身のギャレス・バーンズさん。現在は青森在住で、ローカル局での出演も多い青森県の人気者です。そんなギャレスさんオススメのビール3種を紹介しましょう。

デビーズペールエール
ギャレスさんが2016年に、ブルワリーを立ち上げた当初から造り続けている定番ビール。ホップの香りと苦味が際立つペールエールで、クラフトビール初心者でも楽しめます。初めて醸造した日が母親の誕生日だったことから、母親の名前からとってつけられたのがこのビールです。

写真提供:Be Easy Brewing

レイズミルクスタウト
ラクトース(純粋乳糖)を使用したミルクスタウト。甘味のあるアイスコーヒーのような飲みやすさがあり、ホップの苦味と香りがじんわりとあとから訪れるような味わいです。2019年2月に行われた「ビアワングランプリ2019」ダークエール部門で、銀賞に選ばれました。

青森エール
青森でしか飲めないクラフトビールを造ろうと仕掛け、2019年から始めた青森限定発売のご当地ビール。小麦を使ったウィートエールで、クラフトビール初心者でも飲みやすい一方、慣れている人でも喉越しを楽しめる味わいとなっています。県内の飲食店20店舗でしか取り扱わず、残念ながらギャレスさんの店「ギャレスのアジト」では提供していません。

クラフトビール造りの醍醐味とは?

醸造所は、元米軍兵で爆弾処理班だった経験を生かしてギャレスさん自身が作りました。そして、クラフトビールの魅力を「ビールはメーカーごとに単一の味しかないイメージだが、本当は奥が深く、醸造方法や酵母の種類・分量を変えるだけでさまざまな味や香りを作り出せる」ことと話します。

ギャレスさんはクラフトビール造りを始めるにあたり、アメリカや山梨県の工房で醸造技術を学びました。開業後も勉強を続け、2017年には世界のビールソムリエにあたる資格「Cicerone Certification Program」を取得しています。

現在、44都道府県のバーや居酒屋に出荷しているギャレスさんのビール。その人気の背景には「単一ではないビール造り」がありそうです。たとえば、イチゴやオレンジといった果物を入れたビールや、ハチミツや紅茶を加えたビールもあったりします。自分だけのアイデアではなく、他店とのコラボビールなどの多様な展開も人気の要因かもしれません(沖縄の飲食店からも依頼があり、コラボしたのだとか)。

東京・目黒のビアバー「Another8」とコラボした、ざくろのピューレを使ったビール 写真提供:Be Easy Brewing

ギャレスさんは「ワインや日本酒だと多くの選択肢があるが、日本のビールはまだ選択肢が少ない。弘前という地方の街から、さまざまなクラフトビールを発信していきたい」と話します。

こだわりの自家製食材を使った「ギャレスのアジト」

「Be Easy Brewing」があるのは、弘前駅城東口から北東へ徒歩15分ほどの住宅街。1階が醸造所、2階が飲食できるタップルーム「ギャレスのアジト」になっています。

醸造所は事前に申し込めば見学可能

こちらのメニューはスタッフみんなで考えているとのこと。どの料理もクラフトビールに合わせたラインナップで、ビールとの相性は抜群! また、食材の野菜は自前の畑で作ったものを使用するなど、こだわりと愛情がたっぷり詰まっています。その中でも、オススメメニューをいくつかご紹介します。

3種類の自家製ソーセージ
青森県産のひき肉を腸詰めするところから自らやってしまおうという、ギャレス哲学がここにも反映されている逸品。チーズ、スパイシー、ハーブの3種を食べ比べられるというメニューは食べ応え十分です。

「3種類の自家製ソーセージ」950円(税別)

自家製スモークマヨネーズのポテトサラダ
スモークしたマヨネーズを使った人気の一品。燻した風味が残った、自家製ジャガイモで作られたポテトサラダはやみつきに。刻まれた自家製ベーコンとの相性も抜群で、1人1皿でも足りないかもしれません。

「自家製スモークマヨネーズのポテトサラダ」550円(税別)

自家製ピザ
ピザメニューは試行錯誤だったといいます。石窯を買い、最初のうちは無料で提供し、実際に食べた人の反応を聞いて模索。提供して満足できるようなクオリティに定まるのに2カ月ほどかかったと振り返ります。今ではピザの具を替えたメニューも登場。次々と新しい料理が作られていきます。クラフトビールと一緒に、自分好みの組み合わせを見つけ出すことも楽しみの一つになりますね。

「自家製ピザ」1,200円~(税別) 写真提供:Be Easy Brewing

なお、「ギャレスのアジト」では、常に10種以上の自社醸造したクラフトビールを用意しています。3種を飲み比べできる、テイスティングセットといったメニューも人気です。

「テイスティングセット」1,000円(税別)はお好みの3種類からクラフトビールを選べる 写真提供:Be Easy Brewing

新しいクラフトビールが次々に生まれる「Be Easy Brewing」と、ビールに合う料理を出来立てクラフトビールとともに楽しめる「ギャレスのアジト」。ギャレスさんのこだわりを味わいに、弘前に足を運んでみては?

Be Easy Brewing(ビーイージーブルーイング)
住所:青森県弘前市松ケ枝5-7-9
TEL:0172-78-1222
定休日:月曜・火曜
営業時間:17:00〜23:00(土曜のみ11:30〜23:00)
URL:https://beeasybrewing.com

ギャレスのアジト
住所:青森県弘前市松ケ枝5-7-9
TEL:0172-78-1222
定休日:月曜・火曜
営業時間:17:00〜23:00(土曜のみ11:30〜23:00)
URL:https://beeasybrewing.com


撮影・取材・文/工藤健
青森在住のライター。埼玉出身。2012年まで都内でウェブディレクターやウェブライターを生業にしていたが、地域新聞発行の手伝いをするために青森へ移住。田舎暮らしを楽しみながら、ライターを続けている。自称りんごジャーナリスト。

編集/くらしさ

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