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【広島・江波】 ブリュワリー隣接の「Fuel store」で出来立てのクラフトビールを!

【広島・江波】 ブリュワリー隣接の「Fuel store」で出来立てのクラフトビールを!

この記事は、特集・連載「夏のクラフトビール特集」広島編 Vol.1です。

広島市中心街から少し離れた静かな町に2018年、1軒のブリュワリー&タップルーム(※)がオープンしました。「Session’s Brewery(セッションズ ブリュワリー)」と「Fuel store(フエルストア)」です。
(※)
タップルーム…ビールサーバーのタップ(注ぎ口)のある部屋という意味で、醸造所に隣接して造られた飲食スペースのこと。

JR横川駅から広島電鉄8号線「江波(えば)行き」路面電車に乗り換え、終点の江波駅まで約20分。電停前の道路を挟んだ向かい側にあります

Fuel storeで提供されるビールは、Session’s Breweryで醸造される5種類のビール。

・ラガー
・スマッシュ(IPA)
・シトラス(ペールエール)
・オイスター・スタウト
・オイスター・ペールエール

各種生ビールは700円、瓶ビールは500円(税別)

なんと「OYSTER CITY BEER」のラベルが貼ってある、オイスター・スタウトとオイスター・ペールエールは、麦汁を煮沸する工程で広島県産牡蠣のむき身を入れるといいます。そうすることで、カルシウムなどのミネラル分がたっぷり溶け込み、独特の風味や旨味が生まれます。また牡蠣入りということで、広島土産としても人気なんだそうです。

おすすめビールBEST3!

Session’s Breweryの皆さんに、自身が好きなおすすめビールBEST3を聞いてみました。迷いながらも教えてくれたBEST3がこちら!

1位 オイスター・スタウト(写真右)
スタウトというとローストした麦芽(モルト)の焦げ感をイメージしますが、Session’s Breweryのオイスター・スタウトはトロリとまろやかな口当たりでとっても飲みやすい! 泡もクリーミーで、飲み始めにちょっとほろ苦いカラメル香を感じます。醸造過程で広島県産の牡蠣を入れているので、かすかに潮の香りも。

2位 スマッシュ(写真中)
ホップの香りと苦味が強くガツンとパワーがあるけれど、香りはとってもフルーティ。「SMASH」という名前の由来はSingle Malt and Single Hopの略。1種類の麦芽と1種類のホップだけで造るアメリカンスタイルのIPAで、スパイシーな料理とよく合います。

3位 ラガー(写真左)とオイスター・ペールエール
3位は迷いに迷って、ラガーとオイスター・ペールエールの2つがランクイン。実は日本に流通する9割以上のビールはラガーなんだとか。ラガーはキンキンに冷やして、ゴクゴク喉越しを楽しむビールなので暑い夏にピッタリ。オイスター・ペールエールはイングリッシュスタイルのペールエール。ちょっとぬるいかなくらいの温度(13度くらい)で、じっくりホップの芳香を楽しんでほしいそうです。

出来立てビールを、本や音楽と一緒に楽しめる空間

Fuel storeの店内はカウンター6席と、4人掛けのソファ席が2席。平日は14時にはオープン(月曜定休)。コーヒーやケーキの提供もあり、昼間はカフェとして利用されることも少なくないそうです。

「Fuel store」の名前は、日本語の「楽しいことが増える」の「フエル」と、英語の「燃料(fuel)」を意味するそう
店内の窓からは醸造所の様子を見ることができます

Fuel storeについて話を聞いたのは、株式会社Session’s代表取締役の新江克樹(しんえかつき)さん。主に企画やグラフィックデザインを担当していて、ビール瓶のラベルも新江さんによるものだそう。またそうした作業の一方で、週の半分はこのFuel storeの厨房に立ちます。

新江克樹さん

店内はシャビーな内装とインテリアでまとめられた、男子力高めのオシャレな空間。本棚には、ライフスタイルや食にまつわる本などがずらり並びます。

毎月音楽ライブも開催しているとのことで、店内奥には音響設備もありました。本も音楽も、このお店に興味を持ってもらうきっかけになればと思っての演出だそう。「ビール以外の入り口がいろいろあるほうが、店に広がりが出ると思うんです」と新江さん。


とはいえ、やっぱり一番大切にしているのは「美味しいビールを提供すること」。Fuel storeでは、出来立ての一番美味しい状態で味わってもらえるよう、樽ごと冷却する「冷却式」といわれる手作りサーバーを使用しています。これによってビールに余計なストレスを与えず、酸化を防いで出来立ての味をキープしているのだそう。

口当たりのいい滑らかな泡だけを残すよう、泡を流し込む

我慢できずに「ラガー」と「シトラス」を試飲させていただきました。サーバーからの注ぎたて生ビールの美味さは、やっぱり格別。特に「シトラス」のレモン感がハンパない!!

「シトラス」は広島県産のレモンを使っているそうで、広島のお土産用に「レモンエール」のラベルを作って販売している人気の一品。ちなみに、生ビールと瓶ビールとで味の違いが一番わかるのがこの「シトラス」だそう。

ガツン系ビール×スパイシー料理という最高の組み合わせ

「Fuel store」では、カレーが好きすぎてインドまで行ってしまったという料理人・宮本さんが作るスパイス料理が評判で、香りが強いガツン系の「スマッシュ」や「シトラス」との相性が抜群だそう。

その中でも新江さんイチオシの料理が、鶏むね肉を数種類のスパイスに一晩漬け込みじっくり焼きあげた「スパイスチキン」。

スパイスチキン(680円・税別)

付け合わせのニンジンもトマトもしっかりスパイスが効いていて、これだけでもいいつまみになります。他に、さば燻製と温玉のポテトサラダ(580円・税別)や牛スジのトマト煮込み(580円・税別)なども人気だとか。

左から新江さん、宮本さん(料理担当)、吉松さん(ヘッドブルワー)

13時から始めた取材が終わる頃には常連さんと思しき女性客が集まって、ビール片手に会話を弾ませていました。

日中から出来立ての美味しいクラフトビールが飲めるって、広島にはありそうでなかった新しいカタチ。一人のビールファンとして、「Fuel store」の今後の展開が楽しみでなりません。


Fuel store(レストラン)
住所:広島県広島市中区江波東1-12-39
TEL:082-533-8622
営業時間:火〜土曜14:00〜23:00、日曜 14:00〜21:00
定休日:月曜日
URL:https://www.facebook.com/fuelstore/

撮影・取材・文/イソナガ アキコ
約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライターとして活動。
WEBや雑誌のインタビュー&取材記事や、中国・四国を中心とする観光記事を執筆。
撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。
2019年、ブックイベントや本屋トークショーを主宰する「あいだproject」を創立、
ただ今、こちらも精力的に活動中。

編集/くらしさ

 

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