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「ウサギに囲まれたい!」という願望を叶える島【竹原・大久野島】

「ウサギに囲まれたい!」という願望を叶える島【竹原・大久野島】

竹原といえば、ウサギの島として海外でも話題の人気スポットとなった大久野島。

通常、大久野島へのアクセスは、JR呉線の忠海(ただのうみ)駅から徒歩5分ほどの忠海港から船に乗って行くのですが、今回は特別にクルーザーをチャーターして大久野島など瀬戸内海の島々を巡ります。「せとうちクルーザー」にお願いし、大久野島上陸を含めて約3時間のクルーズを体験しました。
ちなみに、島へは大三島フェリーと休暇村大久野島の客船が運航しているので、平日は1日14往復、土・休日は1日17往復と、離島航路としては比較的本数も多く便利です。

せとうちクルーザーのチャーター船。「たけはら海の駅」から出港

竹原港を9時に出航。チャーター船で大久野島へは約15分。瀬戸内海は比較的海が穏やかなため、船酔いなどの心配もありません。本当にあっという間です。
島に上陸する前から、陸地に小さく飛び跳ねるウサギが見えるのですが、想像を超えるウサギの数。期待に胸が膨らみます。ウサギの餌をクルーザーの船長から渡され、いよいよ上陸。ちなみに、島ではウサギの餌を購入することができません。忠海のフェリー乗船場などで購入する必要があります。また、ウサギはお腹を壊しやすいので、お菓子やパンといった人の食べ物を与えることはできません。

休暇村大久野島ホームページ【うさぎからみんなへおねがい】をご参照ください。
https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/free1/?p=32

キャプテン西田さん。脱サラし船長になられたそうです。すでにこの段階からウサギが見えました
いきなり子ウサギ!!
ウサギの餌。結構、たくさん入っています

船着き場に着くやいなや、ウサギたちが一目散に集まってきます。こんな光景見たことありません。凄まじい数のウサギが一気に駆け寄ってくるのです。あっという間に、足の周りにはウサギの集団が。そして、両足立ちをして、私の足にしがみつきます。
フェリーで観光客が上陸する前なので、どうやらお腹を空かしているようです。何度か大久野島へ来たことがある同行の方も「こんなに一気に集まってくるのは、今まで経験したことがない」と言っていました。これは、かなりレア体験です。

埠頭近くの「ウサギ耳」。実は集音器で、周囲の音を集めるので、ウサギ気分でさざ波の音などを聞くことができます
あっという間にウサギに囲まれ、身動き取れず

ウサギは毛の長いのや短いの、また色も白っぽいのから茶色っぽいの、クリーム色までさまざまですが、野生のアナウサギの一種ということ。このウサギたちは、かつて小学校で飼われていた8匹のウサギが野生化し増えたというのが有力な説のようです。またウサギの天敵となる鳥獣が少ないことも、ウサギが増えた理由なのだそうです。そんなことから今では900匹! 私の足元だけでなく、見える範囲にウサギがいます。しかも、人を恐れず、ある意味馴れ馴れしいくらい餌をねだるのですが、とにかく可愛いので、ぜんぜん許せます。
とはいえ、ウサギの島として知れ渡ったのは最近で、2011年の卯年にメディアで取り上げられたのがきっかけとなり、SNSなどを通して海外にも知られるようになりました。実は、歴史的背景もあり、それまでは県民にもあまり知られていない島だったのです(もはや、あまりレアではないのですが…)。

大久野島は今やウサギの島として有名ですが、かつては毒ガス工場があったことから軍事的な理由で地図から消された島でもありました。島には大久野島毒ガス資料館もあり、戦時中からの島の歴史や毒ガスの怖さを知ることができます。そうした2つの側面を持つ島なのです。

島内にある大久野島毒ガス資料館。かなり衝撃的な展示物でした
平和の願い
休暇村大久野島で販売されているソフトクリーム。黒いのはウサギのハナ○ソに見立てているらしい
休暇村大久野島の前の広場。ここにもウサギがたくさん!!
島は瀬戸内海国立公園に指定されており、島内には休暇村があるので宿泊も可能です
とにかくウサギに囲まれて、あまりの可愛さに口角が下がりっぱなし

ウサギを満喫したあと、瀬戸内海の島々をぐるっと回るクルーズの続きです。脱サラをされたという船長のトークも軽やかで、昭和レトロな歌謡曲をBGMに周遊しました。
実は、この周遊コースは和田竜さんの大ヒット小説『村上海賊の娘』の主人公たちが活動した海域なのです。日本最大と言われる海賊、「村上水軍」が行き交っていた海域に行けるというだけで歴史好きにはたまりません。そして、なんと日本最古の水軍城と言われる甘崎(あまざき)城跡の近くもコースに含まれていました。この島は干潮のときのみ出現する、かなりレアな城跡。基本的には上陸できないため、近くまで行くのみで、あいにく潮が引いていなかったため城跡を見ることはできませんでした。ただこの城のある島も小説に登場し、その情景は小説に書かれたディテールそのものでした。

日本最古の水軍城「甘崎城跡」。ここを根城に村上水軍が活躍していたと思うと興奮! 干潮時にのみ見ることができる、かなりレア度の高い城跡です
瀬戸内海の島々をつなぐ多々羅大橋の真下からのショット。これはレアショット!
海から見る今治造船。とてつもなく大きなコンテナ船
大きさを比較する対象物がありませんが、とにかくでかい!
瀬戸内海の軍艦島と言われる「契島(ちぎりしま)」。島のほとんどが東邦亜鉛株式会社の所有で、島全体が製錬所の島。実は、日本の40%以上の鉛がこの島で製錬されているそうです。島へは定期便で渡ることができますが、工場の職員しか上陸できず、一般の人は島に下りることすらできません。相当レア島!!

フェリーに乗った観光客が来る前に大久野島へ上陸でき、ウサギをほぼ独占でき、村上水軍が活躍した海域を巡り、水軍城跡近くまで行け、多々羅大橋の真下をくぐり、軍艦島を一周できるなどレアな体験盛りだくさん、ってことを考えるとクルーザーのチャーターはレアな瀬戸内海の旅には欠かせませんね。


せとうちクルーザー
TEL:0846-31-1009
URL:http://takeharamarine.com/cruising/

休暇村大久野島
所在地:〒729-2311 広島県竹原市忠海町5476−4
電話::0846-26-0321
URL:https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/

<問い合わせ先一覧>
竹原市観光協会  0846-22-4331
竹原市産業振興課 0846-22-7745

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