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【ニッポンの柄ガラぽんっ!】和柄の歴史を探る Vol.4 青海波編

【ニッポンの柄ガラぽんっ!】和柄の歴史を探る Vol.4 青海波編

北は北海道、南は沖縄まで、日本全国には古くからさまざまな柄があり、そのいずれにも地元の人たちの生活や文化と深い繋がりがあります。そして現代になっても、和柄はファッションやトレンドに反映されています。そんな“ニッポンの和柄”を紹介していきます!

この記事は特集・連載「ニッポンの柄ガラぽんっ!」Vol.4です。

青海波柄
青海波(せいがいは)ってどんな柄?

「平安を願う」気持ちを表す柄が、遥かなる道のりを経て日本へ!
三重の半円を連続させて波を表した幾何学模様の起源は、ペルシャ・ササン朝様式といわれています。それがシルクロードを通って中国を経由し、日本には飛鳥時代に伝わったという説も。この青海波に似た模様はエジプトやトルコにも見られますが、いずれにしても連綿と繰り返されるデザインは「いつまでも穏やかに続く平安」を願う気持ちが表されています。ちなみに日本における名前の由来は、日本古来の芸能である舞楽の演目「青海波」の装束の模様からとも。

 

青海波のアレコレ

時代の経過とともにパターンが進化! ついに“あのマーク”にも影響が!?
決して荒波ではなく、穏やかに打ち寄せる波がひたすら連なっているイメージから、「永遠の平安」を願うメッセージが込められたこの柄。日本で雅楽の演目として平安時代から見られ、源氏物語の中に「青海波」を舞う光源氏が描かれています。江戸時代になると扇形の部分が菊の花になった「菊青海波」、松になった「松青海波」、菱形になった「菱青海波」など、さまざまなバリエーションが出現。現代になると雲や鯉をあしらい、青海波はよりスタイリッシュに進化し、さまざまなファッションアイテムやインテリアなどに生かされています。また、ここ最近では若者の間で「Wi-Fiマークに似ている」という指摘があり、それを受けて岐阜県高山市が外国人観光客に向けた公衆無線LANサービスの目印として、青海波をモチーフとして採用しています。

 

青海波柄を取り入れているのが、「戸田屋商店(とだやしょうてん)」
手ぬぐい 青海波 800円/問い合わせ:ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 TEL:03-5772-5501

1872年創業の老舗問屋が展開する、熟練職人が注染(ちゅうせん)で染め上げた手ぬぐい。ハンドメイドならではの奥深い色合いは使うたびに風合いが増し、肌馴染みも高まっていきます。今夏、ネッカチーフとして着こなしのアクセント使いにもOK。

取材・文/宮嶋将良(POW-DER)

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