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十勝の秋の絶景がここに! 紅葉の季節だけ特別公開される「福原山荘」

十勝の秋の絶景がここに! 紅葉の季節だけ特別公開される「福原山荘」

北海道のほぼ中央に位置する大雪山系。標高の高い場所では9月上旬からと、日本の中でも早くから紅葉が始まります。そして、その紅葉は徐々に標高を下げ、9月下旬には南側の麓に広がる森林地帯も染め上げていきます。そんな大雪山系の麓で、紅葉の季節のみ公開される絶景スポット「福原山荘」を紹介します。

深まる道東の秋を楽しめる、おすすめスポットのひとつです

「福原山荘」は北海道十勝地方の鹿追町にあり、帯広駅からは車で約1時間の距離。私有地で、通常は立ち入ることができませんが、毎年9月中旬から10月中旬の紅葉の季節のみ無料で開放されています。

山荘の所有者で、地元スーパーの創業者である福原治平氏(故人)により、東京ドームおよそ1.8個分、約8万5000㎡の庭園にヤマモミジ約300本が植えられている同スポット。整備された約1kmの散策路を巡りながら、園内にある滝や池とともに赤や黄色に色づいた見事な紅葉の景色を楽しむことができます。

国内外から、その絶景を見ようと多くの人が訪れます。休日には駐車場の順番待ちができることも(写真提供:鹿追町観光協会)
絶景の広がる園内を散策

園内に入ってすぐの場所は高台になっており、庭園全体を見渡すことができます。適度な間隔で植えられた真っ赤に色づいた木々たち。紅葉を美しく魅せるために、計算された造園がされていることがわかります。

遠方には大雪山系の山々も見え、北海道の雄大な大自然が感じられます(写真提供:福原記念美術館)

高台を下り、園内を巡る散策路を歩きながら紅葉を眺めていきましょう。高台から見たときとは違った眼前に広がる紅葉と、それらを映す池の水鏡。見る人の心を穏やかにするような、癒やしの空間がそこにはあります。

無風の日にはこんなにも美しく、水面に紅葉が映えます(写真提供:鹿追町観光協会)

園内には3つの池があり、彫刻も設置されています。福原氏は美術品も収集し、鹿追の道の駅近くにある「福原記念美術館」も設立しており、氏の芸術に対する造詣の深さが感じられます。また、庭園の管理も同美術館が行っています。

紅葉の中でオブジェがたたずむ、園内にある池のひとつ「彫刻の池」

園内をさらに進んでいきます。散策路には芝生が植えられ、年配の人でも歩きやすく、また芝生の緑と紅葉のコントラストも見どころです。

整備が行き届いた散策路を紅葉を楽しみながら、のんびりと歩いていきます(写真提供:福原記念美術館)

散策路を、山の斜面に沿って進んでいきます。山側には5本の滝があり、これらもまた紅葉を引き立てます。

大きな滝ではありませんが、紅葉と相まって庭園ならではの侘び寂の世界があります
水の流れる音の中、紅葉に囲まれ、深まる秋を実感(写真提供:福原記念美術館)

入り口の高台から500mほど進むと、散策路は折り返し地点に。散策路は園内を周回しているので、戻りの道は紅葉の林を抜けていくような別の景色が楽しめます。

戻り道は南方向へと進んでいきます。時間によっては、逆光に照らされた紅葉が幻想的に輝きます(写真提供:福原記念美術館)
さまざまな表情を見せる紅葉の風景

紅葉はいろいろなアングルで眺めたり、写真を撮るのもおもしろいですね。木々を下から見上げてみると、木ごとに紅葉の色が少しずつ違っていて、グラデーションを作っています。

秋の澄んだ青空が、色鮮やかな紅葉のグラデーションを引き立てます

地面すれすれのローアングルで積もった落ち葉を入れるのも、紅葉撮影の定番。芸術の秋にちなみ、フォトジェニックな作品を追求してみては?

画面いっぱいに紅葉が広がっていくような、ローアングルの構図も印象的

のんびりと散策路を巡ると、約1時間弱で園内を周れます。ただあまりにも見事な紅葉の景色に心引かれ、滞在時間が延びることも。余裕を持って訪れることをおすすめします。

見ごろは天候によって左右されますが、例年10月10日ごろまで。ただ、見ごろを過ぎても見どころのある景色が現れることも。落ち葉がじゅうたんのように深く積もるのも、秋の終わりを盛り上げます。

広大な芝生の上に敷かれた、紅葉のじゅうたんの時期もおすすめ(写真提供:福原記念美術館)

また、公開期間中に初雪が降ることも。なかなか出会えるものではありませんが、チャンスがあれば見てみたい景色です。

うっすらと積もった初雪と、真っ赤な紅葉の対比も趣が。雪は太陽が昇るとすぐ解けてしまうので、午前中の早い時間に訪れてください(写真提供:福原記念美術館)

期間限定で公開される「福原山荘」。まさに特別感のある紅葉の名所です。秋の道東を旅する際は、ぜひ計画に入れてみては?

福原山荘
住所:北海道河東郡鹿追町北瓜幕5
TEL:0156-66-1010 (福原記念美術館)
開園期間:毎年9月中旬~10月中旬 2019年は9月14日(土)~10月20日(日)
開園時間:9時~16時
URL:https://tokachibare.jp/post_spot/post_spot-2341/

なお、「福原山荘」を訪れたなら、然別湖に立ち寄ることもおすすめします。「福原山荘」から湖畔までは車で約15分。標高810mに位置し、北海道では最も標高の高い場所にある湖で自然にあふれるスポットです。

湖を囲むように連なる山々の紅葉も必見です(写真提供:鹿追町観光協会)

温泉や観光船など、観光地として整備されており、帯広からドライブで訪れるのもちょうど良く、手軽にリゾート気分が味わえますよ。

紅葉と湖を望むデッキで優雅なひと時を。標高が高く、気温はかなり低くなっているので防寒対策をしっかりと(写真提供:鹿追町観光協会)

「福原山荘」とともに深まる道東の秋を満喫してみてください。

然別湖
住所:北海道河東郡鹿追町
TEL:0156-66-4034 (鹿追町観光協会)
URL:https://www.shikaoi.net/contents/sightseeing/

撮影・取材・文/長尾悦郎
北海道十勝地方でカメラマン、ライター、新聞記者として活動中。撮影ジャンルは広告、風景、人物など幅広く。地元観光協会勤務やご当地キャラマネージャーなどの経験を生かし、地元をもっと盛り上げていきたいと思っています。

編集/くらしさ

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