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【銭湯女子がゆく!】天然地下水の朝湯と、喫茶店の名物ナポリタン!

【銭湯女子がゆく!】天然地下水の朝湯と、喫茶店の名物ナポリタン!

“銭湯女子”おすすめの、ひとりでもデートでも使える銭湯と、その近くにある美味しいお店のご紹介コラム! 第3弾は北区を散策しました。

この記事は、連載「銭湯女子がゆく!」の#03です。

やってきたのはJR山手線「駒込駅」から徒歩9分、京浜東北線「上中里駅」から徒歩8分の場所にある殿上湯さんです。創業55年の老舗で代々お風呂屋さんを経営しているそうで、現店主スタッフの原 延幸さんで5代目。店構えからも歴史を感じます!

殿上湯さんを紹介するとき、いの一番に触れたいのが、お湯について。なんと地下135メートルから汲み上げる天然の地下水を100%使用! なんでも、関東大震災と二度の大戦を経験した曽祖父さまのお考えで、「安心できる水」にこだわり、深くまで井戸を掘ったのだとか。

浴槽だけでなくシャワーやカランでもすべて同じ軟水の地下水を使っていて、浴槽に入れる塩素も可能な限り控えめにしていることから、とってもお肌に優しい水質なんです! 「うちのお湯を使ってくれたお客様からは、アトピーでも安心して入浴できたとか、髪がぱさつかないなどの、感想をいただけていますね」と原さん。

ちなみに、ロビーに設置されたウォーターサーバーでは、汲み上げた水をいただくこともできるんです(なんと無料ですよ)。身体の内側からも外側からも、天然水で癒やされますね。

…と、おや? 浴槽の中に、何やら黒い物体が入っているカゴが沈められている…!? よく見ると…私も見たことがある…「そうです、備長炭を沈めているんです。炭が水をきれいにしてくれたりアルカリイオンを出してくれたりするので、お湯の恩恵をより受けやすくしてくれるんですよ」と原さん。

普段は、天然水のよさを感じてほしいため、基本的には薬湯はしないそう。私もこの肌触りが好きなので大賛成です! でも時々は、お客様にお楽しみいただくために「できるだけ自然に近い形で」と、店の庭で採れたミントやどくだみ、びわの葉などを使ってナチュラル志向の薬湯を作ることもあるのだとか。

そんな殿上湯さんにおいて、原さんが最もこだわっているのが「ほかの銭湯ではやらないようなことをやる」ということ。かっこいいポリシーですが、どのようなことをされているのでしょう?

ひとつめは、朝湯です! ひろ~い銭湯で、休みの日にゆったりと朝湯…たまりませんね! 確かに朝湯をするとなると、一般的に夜中まで営業した後にすぐ準備をしないといけません。でも、「週に一度、日曜だけならばお客さまのために…」と原さんが頑張ってくれているので、贅沢な朝湯を楽しめるんですね!

ちなみに朝湯に入った後は、「朝湯カフェ」と称して、プロのバリスタが淹れてくれる、美味しい本格コーヒーを楽しむこともできるんです! 使うお水はもちろん天然水! 湯上がりの脱衣場には、淹れたてのコーヒーの香りが広がっていて最高です。

ほかにも、珍しいイベントが目白押し。高い天井を存分に活かして、和太鼓やピアノの演奏をしたり(なんといっても音の反響がいい!)、口笛の世界チャンピオンのライブも開催したり。私も、湯に浸かりながら、口笛の音色に聞き惚れていました。

「音楽や演劇など、ネームバリューのあるアーティストやクリエイターを招いて、イベントをどんどんやっていきたいと考えています。2年後にリニューアルを考えていますが、イベントありきで設計していますので、楽しみにしていてください」。

うーん、これは今までにない新しい銭湯になっていきそうですね! 殿上湯のイベントは、銭湯がより恋しくなるような魅力的なプログラムばかり。「銭湯イベントの集客は一過的」と語る銭湯も多い中、原さんはその常識を覆してゆく模様です。

ちなみに、殿上湯さんのすぐ近くには、国指定名勝の旧古川庭園もあります。私はいつも朝湯のあとにここへ立ち寄るのが、お決まりのルートです。

殿上湯さんにお邪魔するとき、ぜひ一緒に行ってほしい喫茶店が、創業昭和52年の「ボンガトウ」さん。

フランス語で「美味しいお菓子」を意味するだけあって、老若男女を問わず召し上がれる洋菓子がおすすめです。

私のイチ押しは、こちらのアップルパイ! サクサクのパイ生地に、甘すぎずまろやかさのあるリンゴ煮がこれでもかと詰まっている人気メニューなんです。

そしてお腹が空いているときは、ぜひランチセットをオーダーしてみてください。ボンガトウさんのナポリタンは、創業当初から守られ続ける秘伝の自家製ソースをたっぷり使い、濃厚なケチャップの風味を楽しめます。

ちなみに、ナポリタンの奥に見えるソフトクリームもこのお店の名物。ランチセットなら、もれなくついてきますよ!

お腹いっぱいになったところで、次回はどんな銭湯に行こうかなあと考えながら、お店を後にした奥野でした!

殿上湯
所在地:東京都北区西ヶ原1-20-12
営業時間:16:00~23:00、日曜朝湯8:00~12:00
定休日:金曜
料金:大人470円、中学生300円、小学生180円、小学生未満60円(親同伴無料)
電話:03-3910-6426
URL:https://denjyoyu.tokyo/

ボンガトウ
所在地:東京都北区中里2-2-4
営業時間:9:00~20:00(L.O.19:00)
定休日:月曜
メニュー:ランチセット850円、アップルパイ(カット)400円、ソフトクリーム300円 ※すべて税別
電話:03-3915-1880


奥野靖子(おくの・やすこ)

平日は会社員として働きながら、銭湯に癒され、銭湯に救われて生きている銭湯女子。職場のある東京都内の銭湯巡りはもちろん、地域の銭湯に行くため旅をし、近くに有名温泉があっても銭湯に迷わず行くという徹底ぶり。公衆浴場をこよなく愛し、銭湯ガイドマイスターとして、テレビ、雑誌など各メディアで銭湯の魅力をアピールし続けている。また、大学芋にもこよなく愛情を注ぎ、自ら「大学芋愛協会」の会長を務めている。

銭湯OL日誌(ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/sentou-yasuko
銭湯ネイル(HP)
https://sentou-nail.wixsite.com/sentou-nail
大学芋愛協会公式サイト
https://nihon-daigakuimo-kyoukai.jimdo.com/

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