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【銭湯女子がゆく!】世界有数の黒湯あがりにスペインバルで乾杯!

【銭湯女子がゆく!】世界有数の黒湯あがりにスペインバルで乾杯!

今も昔も、ニッポンで暮らす人たちを魅了し続ける鉄板コンボ「湯+美味」。ゆ~っくりと湯船につかってくつろいだあとに、美味しいゴハンやおやつを食べる極楽気分は、単なる「癒やし」とはちょっと違う! おひとり様でもカップルでも気軽に行くことができて、湯あがりの気分を高めてくれる“湯あがり映え”するネタの数々。実際に会社員として働きながら、銭湯めぐりをしている銭湯女子・奥野靖子がレアニッポンだけに教える、とっておき情報をこっそりと!

この記事は、連載「銭湯女子がゆく!」の#05です。

銭湯女子おすすめの、ひとりでもデートでも使える銭湯と、その近くにある美味しいお店のご紹介コラム。第5弾は大田区の蒲田に行ってみました!

東京都内でトップを争うほどに銭湯の数が多いという大田区だけあって、蒲田にもとても多くの銭湯が。どこに行こうかとっても迷いましたが、今回お邪魔したのは「改正湯」さん。

お話をお伺いしようとお店の方に名刺を差し出すと…ん? 名刺の肩書に「風呂デューサー」とある…! 実は今回お話を聞く毎川直也さんは、改正湯で働きながら、お風呂の取材記事などを通じて浴場文化を広めようと活躍されている方だったのです。

改正湯さんのルーツをたどると、昭和4年、つまり今から90年前にまでさかのぼります。当初、辰巳屋という屋号で創業し、昭和26年に現在の場所に改正湯を開業、昭和46年に現在のビルに建替え。そして平成23年に店内改装して今に至ります。

浴場を見て「どこかで見たことある」と思った方もいらっしゃるでしょう。それもそのはず、川谷絵音さん、小籔千豊さん、くっきー!さん、中嶋イッキュウさん、新垣隆さんによるバンド「ジェニーハイ」をはじめ、さまざまなアーティストのPV・MVの舞台にもなっているんです!

確かに、天井まで広がる富士山の細やかなタイル絵がとても映えます。

そんな改正湯さんのおすすめは、なんといっても黒湯。黒湯は大田区エリアに多い銭湯の特徴でもあり、太古の昔に地層に埋もれた植物を起源とする褐色有機物(フミン酸)がお湯に溶けて黒色になっているんです。珍しい泉質が都内で味わえるとは…なんという幸せなんでしょう!

お湯をすくいあげると、まるでコーヒーのように、きれいな黒色の湯がお肌にからみついてきます。少しだけとろみも感じさせる泉質で、レジオネラ菌やブドウ球菌に対して強い殺菌効果もあるそうです。

なお、改正湯はこの黒湯に炭酸を加えた黒湯炭酸泉も。「温泉施設を除き、黒湯の炭酸泉を提供している銭湯はここだけで、黒湯炭酸泉という呼称を考えたのも改正湯なんです。美肌効果が期待できる黒湯に、血流を促進させてくれる炭酸泉が同時に味わえるとあって、この湯を目当てにお越しになる方もいますね」と毎川さん。

毎川さん曰く、「現代に生きる私たちは毎日とても忙しいですから、たまには息を抜いて、普段止めがちな思考の泉に浸ってほしいと考えています。湯船の中でリラックスした状態で考え事をすると、いい考えにも巡り合えると思います」とのこと。

シルク風呂やジャグジーなど、バリエーション豊かな湯船を巡りながら、いつもは考えが及ばないところに思考の糸を伸ばしていく…なんだか知的で浪漫を感じます! マイナスイオンたっぷりの銭湯は、考え事をするにも最適な気がします。

お風呂からあがると、大田区のブルワリーで醸造された地ビール・黒湯ビール(650円)をグイッといくのもよし。改正湯さんの目の前にある、「Spain Bar PAPANOEL」で、ワインやスパークリングワインを楽しむのもよし。

スペイン語で「サンタクロース」の意味を持つこのお店、2018年9月にオープンした地元で人気のスペインバルなんです。

シェフの石井龍大さんは、スペイン料理のキャリアが10年と、本格的スペイン料理を学んできた人気シェフでも。

お客さんの約7割は女性で、しかも土日は改正湯さんと営業時間が同じなので、お風呂あがりにふらりと立ち寄るお客さんが多いのだとか。

そんなPAPANOELの人気メニューが、大ぶりの海老を惜しげもなく使った海老のアヒージョと、スペインで作られる生ハムのハモン・セラーノ(写真)。小腹がすいた人には、スペイン家庭料理のメロッソ(お米料理)などもおすすめですよ。

銭湯と各国料理、その意外な相性の良さを知って、またひとつお気に入りのエリアが増えました!

改正湯
所在地:東京都大田区西蒲田5-10-5
営業時間:15:00~24:30
定休日:金曜
料金:大人470円、中人180円、小人80円 ※ロッカー開閉時に100円が必要(ロッカー使用後は返金)
電話:03-3731-7078
http://www.kaiseiyokujou.com/

Spain Bar PAPANOEL
所在地:東京都大田区西蒲田5-11-1
営業時間:17:00~1:00(フードL.O.0:00)/土・日・祝15:00~1:00(フードL.O.0:00)
定休日:月曜
メニュー:ハモン・セラーノ(S/1~2名)500円、海老のアヒージョ850円
電話:03-5711-7240


奥野靖子(おくの・やすこ)

平日は会社員として働きながら、銭湯に癒され、銭湯に救われて生きている銭湯女子。職場のある東京都内の銭湯巡りはもちろん、地域の銭湯に行くため旅をし、近くに有名温泉があっても銭湯に迷わず行くという徹底ぶり。公衆浴場をこよなく愛し、銭湯ガイドマイスターとして、テレビ、雑誌など各メディアで銭湯の魅力をアピールし続けている。また、大学芋にもこよなく愛情を注ぎ、自ら「大学芋愛協会」の会長を務めている。

銭湯OL日誌(ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/sentou-yasuko
銭湯ネイル(HP)
https://sentou-nail.wixsite.com/sentou-nail
大学芋愛協会公式サイト
https://nihon-daigakuimo-kyoukai.jimdo.com/

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