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青森土産はリンゴだけじゃない! 県民なら100%知っている「イギリストースト」って?【ご当地パン】

青森土産はリンゴだけじゃない! 県民なら100%知っている「イギリストースト」って?【ご当地パン】

定番はやっぱり、りんごを使ったジュースやスイーツ

青森のお土産といえば、言わずもがな生産量日本一を誇る「りんご」です。果実としてはもちろん、りんごジュースやアップルパイなど加工品のオススメがたくさん。新青森駅構内には青森らしく、りんごジュースだけの自動販売機があります。りんごジュースといっても品種や製法によって味もさまざまで、飲み比べができるようにまとめ買いや、自分好みの一品をお土産にしたりするのもいいかもしれません。

「ふじ」や「とき」、「ジョナゴールド」といった品種のりんごジュースが並ぶ

また、弘前では県産りんごを使ったアップルパイの提供店が市内だけでも約50店もあり、提供店をまとめた「弘前アップルパイガイドマップ」が観光施設などで配布されています。りんごジュース同様、店によってアップルパイも千差万別。お土産はもちろんですが、イートインで食べ歩きするのもオススメです。

各アップルパイの写真だけでなく、特徴なども細かく記載されている

一押しは地元で人気があり、売り切れる日も多いという「アンジェリック」のアップルパイ。キャラメル化したパイ生地はサクサクカリカリで、スライスしたりんごに特製ジャムを使用。甘味と酸味のバランスがよく、コーヒーや紅茶に相性の良い一品です。

アンジェリックのアップルパイ(302円・税込)

アンジェリック 弘前店
住所:青森県弘前市野田1-3-16
電話:0172-35-9894
定休日:火曜、第2・4水曜日

青森と言えば?と噂の一品「イギリストースト」

そんな青森で、りんご以外のオススメ土産が「イギリストースト」。県民なら誰もが知っている菓子パンで、青森市に工場があるパン製造会社「工藤パン」の看板商品です。

イギリストースト(120円・税別)

山型の食パン2枚を重ね、間にマーガリンとグラニュー糖を入れたイギリストーストは、やわらかい食パンと甘さとの相性がバツグン。どこか懐かしく、子どもが食べたら喜びそうな味わいです。そう、青森県民は子どもの時からこのイギリストーストを食べる機会が多く、学校の売店で買ったり、親が買い置きしていたりといった生活に密着した味なのです。

パッケージにはイギリスの国旗が描かれており、工藤パン広報担当者によると、駐日イギリス大使館の許可をもらって使用しているとのこと。

でも、「そもそも何故イギリス?」「焼いていないのにトースト?」と、ツッコミどころが満載です。広報担当者に確認したところ、「イギリス型(山型)の食パンを使い、社長の『語呂が良い』の一言で決まった」と丁寧に答えてくれました。

イギリストーストの販売が始まったのは1967(昭和42)年。50年というロングセラー商品というのだから、あなどれません。全国的な知名度はまだまだですが、青森県民が県外へ行ったときに初めて「全国展開ではないことに気づく」といった逸話があるほど。青森では、知らない人を見つけるのが難しいほどのローカルフードなんです。

そんなイギリストーストを買える場所は、ズバリ青森県内のコンビニ。必ずと言っていいほど置いてあります。もし、ない場合は取り扱っていないというより、在庫がないのだと覚えておいたほうがいいかも。確実に手に入れたいのであれば、地元のスーパーがオススメです。置いていない店はほぼありません。最近であればお土産店でも置いているところはあり、店員さんに聞いてみるのが一番ですね。

コンビニ店内に並ぶイギリストースト。常時2~3種類ほど販売されている
進化し続けるイギリストースト

また、近年は県外からも話題を集めることが多く、その理由の一つにさまざまな新商品があります。筆頭は2014年に発売された「イギリスフレンチトースト」。ネット上では「イギリスなの?」「フランスなの?」と論争を巻き起こし、続いて「イギリスフレンチトースト ピザ風」、「イギリスフレンチトースト カレー味」を発売。「イタリア」に「インド」も加えたバージョンは、さらに話題を集めました。

イギリスフレンチトースト。現在は販売休止中

ほかにも地元の食材をはさんだイギリストーストや「ラブライブ!」や「エヴァンゲリオン」といったアニメキャラクターとコラボした商品もあります。期間限定商品のため入手はなかなか難しいかもしれませんが、見つけることができればラッキーですよ。

ちなみにコラボの幅はとどまるところを知らず、お持ち帰りに困らないクランチタイプやスクイーズにもなったり、最近ではアイスになったりもしています。なお、工藤パンの新商品は毎月1日に発売されます。次はどんな新商品を世に出してくるのか? 楽しみに待つ青森県民も多いです。

アイスにもなったイギリストースト(300円・税別)

半世紀にわたり愛され続けているイギリストースト。青森県民の中には、表面を少し焼いてから食べたり、パンの耳から食べたりするといった人もいて、話題は本当に尽きません。カロリーさえ気にならなければ、何枚でも食べられるのですが…。そう、おいしいものは常にカロリーが高いのです。その数値は、ぜひ購入した際にご確認ください。


撮影・取材・文/工藤 健
青森在住のライター。埼玉出身。2012年まで都内でウェブディレクターやウェブライターを生業にしていたが、地域新聞発行の手伝いをするために青森へ移住。田舎暮らしを楽しみながら、ライターを続けている。自称りんごジャーナリスト。

編集/くらしさ

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