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【役所メシ】兵庫県・加古川総合庁舎で超ローカルフード「かつめし」を食らう

【役所メシ】兵庫県・加古川総合庁舎で超ローカルフード「かつめし」を食らう

今回の役所メシは兵庫県加古川市から。東播磨(ひがしはりま)と呼ばれる神戸と姫路に挟まれた地域を所管する「兵庫県加古川総合庁舎」が舞台です。

加古川総合庁舎正面

この加古川市のローカルフードが、実に奇妙なのです。市内の飲食店150店舗以上で提供されているにも関わらず、となりの市になるとその数は激減。隣接市以外では、ほとんど見かけず、存在すら知らない人が多いというから不思議です。

その名は「かつめし」。最近では、テレビで紹介されることもしばしばあるのですが・・・・・・あぁ、やっぱり知りませんか。2019年のB1グランプリ全国大会で6位入賞の注目株ですよ。

役所メシを求めて加古川総合庁舎へ

JR加古川駅を降り南口に出ると、目の前に「ベルデモール」という加古川市で一番大きな商店街があります。

ふと飲食店の店先に目を向けると黄色いのぼり旗に「かつめし」の文字。

しばらく歩くと、また「かつめし」。

「かつめしバー」なる文字も躍ります。

さらには「かつめし」のモニュメントまで。さすが、愛されているローカルフードです。

目指す加古川総合庁舎へは、この「かつめしモニュメント」がある手前の交差点を東へ2分ほど歩けば到着です。

加古川総合庁舎北側

屋上を入れて10階建ての立派な庁舎です。まわりに背の高いビルは少ないので、すぐにわかります。1階部分にはNPOが運営する交流施設が入居し、フリースペースでは近隣の高校生たちが勉強できる場にもなっており、まさに地域密着の庁舎。屋上の10階は眺めが良く、休憩スポットとして利用できます。

そして、この9階に今回紹介する食堂「カノコ」があります。

12時になると、ここに行列ができます

席数はありますが、昼時はほぼ満席。時間を少しずらせばゆっくりできます。

加古川市民熱愛のB級グルメ「かつめし」とは

これが加古川市民のソウルフード「かつめし」です。
定番とされる「かつめし」は、洋皿の上にライスを盛り、その上に一口サイズにカットしたビーフカツをのせ、デミグラスソースをたっぷりとかけ、付け合わせは茹でキャベツ、そして箸で食べるのが特徴。
バリエーションとして、トンカツだったり、デミグラスソースに工夫を凝らします。

さて、加古川総合庁舎の9階食堂カノコの「かつめし」は、どうでしょう。
見た目はオーソドックススタイル。カツは、ミルフィーユ状のビーフカツで、箸で食べやすい一口サイズになっています。

初めて食べるなら、まずはカツだけ、パクっといきましょう。
ちょっと甘めのデミグラスソースは、濃いめの味付けになっています。今度は、ご飯も一緒にパクっと。

これが絶妙。白飯にデミグラスソースが付いた旨さを知っている人なら、想像できるのでは?

時折、付け合わせの茹でキャベツと一緒に頰張るのもよし。キャベツの食感が加わって、食が進むこと。ちなみに、茹でキャベツは、ほのかなカレー風味になっています。

結構なボリュームで一皿600円。後口は満足感とともに、食後のコーヒー(100円)が欲しくなるので、余韻までしっかり堪能してください。

加古川生まれの「かつめし」誕生物語

「かつめし」が誕生したのは、戦後間もない昭和20年代末。駅前にあった食堂がお箸で気楽に洋食を食べられるようにと考案しました。その店は、今はありませんが、「かつめし」のスタイルは加古川市内に広がり、150以上の店舗で提供されるように。また、スーパーでは「かつめしのたれ」が売られ、学校給食でも人気のメニューになりました。「勝つ飯」と語呂もいいので、受験シーズンやスポーツなどの「勝負メシ」にもなっているといいます。

役所のロビー定番の特産品紹介コーナーに飾られている「かつめしのたれ」
職員の人気は日替わり定食、金曜日はヘルシーに

9階食堂カノコで職員らに人気のメニューは日替わり定食。3種類から選べ、510円でボリュームも満点です。驚くのは、メニューのローテーションが3ヶ月くらいあるということ。しかも、季節の食材を取り入れていることを考えれば、全く同じ料理はないという日替わり定食です。しっかりとしたフードコーディネーターがいる証ですね。

さらに、金曜日には特別な「東はりま発ヘルシーメニュー」が登場します。
庁舎内に事務所を置く東播磨県民局は、WEBサイト「ヒガシハリマ食堂」を開設し、東播磨の食材を使ったメニューの紹介やイベント活動をしており、「地産地消」や「食育」を推進しています。そこで紹介中のメニューが、ここ9階食堂カノコでも食べられるのです。

写真は取材時にいただいた「いなみ焼」。加古川市のお隣、稲美町の食材を使ったお好み焼き風のメニューです。

米粉を使いごはんも混ぜ込んであるので、食感が楽しい仕上がりになっています。ボリューム満点でヘルシーとくれば、人気になりますよね。職員だけではなく、近隣の住民も訪れるのがよくわかります。

兵庫県加古川市にある加古川総合庁舎で食べられる、加古川名物「かつめし」。この地域だけで長年愛され続けているローカルフードを紹介しました。
気になる人は、ぜひ加古川へ。観光案内所などで配布されている「かつめしガイド」や「かつめしマップ」には提供店が載っているので、手に取ってくださいね。

※文中の価格は全て税込です
※価格は2019年12月現在のものです

兵庫県加古川総合庁舎 9階食堂「カノコ」
かつめし600円(税込)

・味:★★★★☆
・量:★★★★☆
・コスパ:★★★★☆
・ご当地感:★★★★★
・ロケーション:★★★★☆
・トータル:★★★★☆

住所:兵庫県加古川市加古川町寺家町天神木97-1
TEL:079-427-8377
営業時間:月~金 11:00~14:30、土11:30~14:00、ラストオーダーは閉店30分前
定休日:日曜、祝日、年末年始


撮影・取材・文/塚本隆司
脱サラ旅ライター。城と酒を求めて旅するうちに旅ライターに。「道は迷うためにあり」と断言できる方向音痴。

編集/くらしさ

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