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【山梨】白州・尾白の森名水公園「べるが」で温泉に浸かりながら星空を楽しむ

【山梨】白州・尾白の森名水公園「べるが」で温泉に浸かりながら星空を楽しむ

ロケーションの良い温泉や泉質が珍しい名湯に加えて、秘湯がたくさんある山梨県。都心からも中央自動車道で1時間も走れば目的の温泉に行けるため日帰り温泉が多いのも魅力のひとつです。今回は北杜市にあり、泉質の違いを楽しめるうえ、露天風呂から星空を眺められる「尾白(おじら)の湯」をご紹介します。

都心からわずか1時間。八ヶ岳の麓にある名湯にトリップ

白州・尾白の森名水公園「べるが」は、中央自動車道・須玉または小淵沢ICから車で約20分。森林に囲まれた広大な敷地には公園、レストラン、BBQ場、宿泊棟、キャンプ場などの複合施設があり、自然の中でさまざまな体験ができるスポットです。そのひとつに、近くを流れる尾白川の地下深くから湧き出た源泉を引く「尾白の湯」があります。

尾白川に囲まれるようにいくつもの施設が点在。総合受付から車で2〜3分の距離に「尾白の湯」はあります

「尾白の湯」は今から14年ほど前、北杜市によって掘削されました。北杜市は町に必ず1つは温泉があるほど、知る人ぞ知る温泉地。そのため、周辺一帯を掘削してみたところ、源泉が出て「尾白の湯」として開湯されました。

赤褐色で、基準値の約30倍という多種多様なミネラルや有効成分が含まれている超高濃度な源泉は、バリウムイオンとストロンチウムイオンの濃度が高く、疲労回復や温熱効果が期待できるそう。その濃度はというと、海よりもしょっぱく、豊臣秀吉が愛した日本三古泉のひとつ、有馬温泉と同じレベル濃度だと言い、温泉好きにはたまらない濃さだといいます。

地下深部から湧き出た源泉は、空気に触れたとたんに酸化して真っ赤な色になるため、「赤湯」と名付けられた露天風呂があります。また、その源泉を尾白川の水で割った「白湯」もあり、2つの温泉をここでは楽しめます。

源泉である「赤湯」。赤褐色で重みのある泉質。中にはピリッと感じる方もいるそう(写真提供:尾白の湯)
こちらは「白湯」。源泉1に対して、尾白川の水9の割合で希釈されています(写真提供:尾白の湯)

尾白川は、白州町を流れる南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする清流で、日本名水百選に選定されたひとつ。「道の駅はくしゅう」には、24時間いつでも持ち帰ることができる名水コーナーが設けられていたり、老舗和菓子店や有名菓子工場、酒造メーカーもこの名水を求めて商品を製造しているほど、味わい豊かな天然水なのです。

そんな名水と源泉を9:1の割合で割った「白湯」は、澄み切った水がとても美しい温泉。名水が9割を占めているにもかかわらず、普通の単純温泉の3倍以上の濃度があります。それでも強すぎる赤湯より、サラッとした白湯を好む方が多いそうです。

内湯ももちろん、同じ源泉と尾白川の名水を使用した泉質です(写真提供:尾白の湯)

そのほか、露天風呂と同じ名水を使用した内湯、寝ながら入湯できる寝湯、打たせ湯、サウナ(女湯にはミストサウナもあり)、水風呂などが併設されています。

浴場の入り口には、球体から名水が湧き出したコーナーがあり、飲料水として入浴前後に飲むことができるんです。こちらはペットボトルなどに入れて、自宅用として持ち帰りがOK。「この水を使ってコーヒーを淹れるとおいしい、という声をよく聞きます」と、副支配人の林さん。この水以外に、売店では温泉を煮詰めただけの天然の塩も人気だそう。

飲料用の温泉。「白湯」を汲み上げ、採水場で飲料水用にした白州の天然水は無味無臭
満天の星空を見ながら、露天風呂に浸かる贅沢な時間

そして、「赤湯」と「白湯」の醍醐味はなんといっても、露天風呂から眺められる星空です。日中は八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が聳える壮大な景色を温泉に入りながら見ることができますが、陽が落ちて辺りが暗くなると美しい星空が観賞できるという、夢のようなひとときを過ごせるのです。
「自然に囲まれているため、街の明かりが一切ないぶん、星がものすごく美しく眺められますよ」(林さん)

何にも邪魔されず星空を眺められる至福の時間は、閉店まで楽しめます(写真提供:尾白の湯)

「時間に限り(21時閉店)がありますが、陽が長い夏より、冬が断然おすすめです」と林さんが言うように、北杜市ならではの冷えた空気と星空、山々に降り積もった雪景色が暗闇の中に浮かびあがるようで、その景色は冬の北杜でしか味わえないものです。

地元食材を使った食事とお土産で、山梨をさらに満喫!

「尾白の湯」には他に休憩室、談話室をはじめ、お食事処「白州庵」もあります。山梨の郷土料理である「鳥もつ定食」や、地元蔵元の酒粕を使った「七賢酒粕味噌漬豚ロース定食」など山梨ならではのメニューから、麺類、デザートまで豊富に揃っているので、温泉から出たら、お腹を満たすのはいかがでしょうか。

山梨や北杜市ならではのメニューが揃っている「白州庵」(写真提供:尾白の湯)

また売店には、お土産や地元野菜、パンなど多種多様な商品が並んでいて、お財布の紐がゆるんでしまうそうです。前出の温泉を煮詰めた天然塩もこちらで販売していますよ。

山梨産の野菜やお菓子をお土産にどうぞ
温泉を煮詰めただけの天然塩「信玄の涙」500円(税抜)

日帰りで非日常の時間にトリップできる「尾白の湯」は、ただものではない温泉だということが判明。それを知っただけでも、なんだか得した気分になったのではないでしょうか。キンと冷えた空気の中で温泉に浸かり、見上げた夜空には満天の星…。幻想的な世界が広がっている「尾白の湯」へ、ぜひ足を運んでみては?

広い芝生広場もあります。「べるが」でいっぱい遊んだ後は、汗を流しにすぐ温泉に入れるのが決め手ですね

白州・尾白の森名水公園 べるが内「尾白の湯」
住所:山梨県北杜市白州町白須8056
TEL:0551-35-2800
営業時間:10:00~21:00(最終受付20:30)
定休日:水曜日
入浴料:大人 830円 小人 420円(税込)
※市内の方に限り大人 420円 小人 210円(税込)
※障がい者の方は100円割引
https://www.verga.jp/onsen/


取材・文/平岡宏枝(anlib株式会社)
山梨県在住。anlib株式会社に籍を置き、毎日を楽しく幸せに過ごせるような“小さな発見”を大切に、日々アンテナを張り巡らせています。福祉の視点から山梨を伝えるフリーマガジン「anko」編集スタッフ。

編集/くらしさ

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