日帰りで天然温泉やサウナを存分に楽しみたい方へ、ネスタリゾート神戸(兵庫県三木市)にある「天然温泉 延羽の湯 野天 閑雅山荘(以下、閑雅山荘)」を紹介します。
「閑雅山荘」は内風呂や露天風呂、サウナなどの温浴施設に、3タイプの食事処、5,000冊以上の漫画本もあり、一日中ゆっくりできる温浴施設です。
里山に佇む日帰り温泉「閑雅山荘」
2016年の開業以来、宿泊施設を備えた大自然の冒険テーマパークとして、関西を代表するレジャースポットに成長した「ネスタリゾート神戸」。約230万㎡の広大な自然の中で、バギーやカヌーなど30以上のアクティビティをはじめ、グランピングも楽しめます。異なるタイプの宿泊施設があり、観光シーズンはほぼ満室に。夏休みなどは、早めの予約が必要です。



館内には、男女別の温泉と男女共用の着衣式サウナ「古式蒸窯」(利用料金1,000円税込、貸サウナ着・タオル付き)があります。まずは、温泉からご紹介しましょう。
野趣あふれる大岩風呂や壺湯、オススメは「高濃度ナノ炭酸泉」
閑雅山荘の温浴施設は男女ともに同様の設備で、広さはほとんど変わりません。内風呂は3種類あり、今ブームとなっているのが「高濃度ナノ炭酸泉」。医療効果が高いとされる「療養泉」で、炭酸ガスが血管を拡張し、血流がよくなるとのこと。来館者アンケートの評価も上々です。

また、野趣あふれる岩風呂をはじめとした、露天風呂の種類の多さにも注目です。6種類あり、一番の人気は大きな「野天岩風呂」。冒険心をくすぐる「洞窟風呂」へとつながっています。
天然温泉を満喫したいなら「杜乃立湯」へ。源泉かけ流しの深さ1mの立ち湯で、座るタイプと違い、程よい水圧のマッサージが足腰のコリをほぐしてくれます。

一人の世界にひたれる壺湯も。眺めがいいので、時間を忘れてのんびりしたくなります。
さらに、露天風呂エリア内には、サウナ好きに好評の「熱風釜」と「巌穴釜(ミストサウナ)」の2種類の脱衣サウナ、水風呂があります。


水風呂は15~16度に設定。休憩用のイスもあり、サウナと水風呂のセットを繰り返しながら、自然の風に身を任せてクールダウン。サウナ好きが口にする至極の快楽「ととのう」感覚へと誘ってくれます。
サウナデートも楽しめる着衣式サウナ「古式蒸窯」
古式蒸窯には、お風呂のルーツといわれる日本古来の入浴法「窯風呂(かまぶろ)」を模した5つのサウナがあります。
大きな丸いドーム型の「黒窯」では、熱気と蒸気に加え床面に敷かれた薬宝石の効果で、驚くほど汗が噴き出ます。うちわで熱風を浴びせるロウリュウタイムもありますよ。
登窯風の建物をしたサウナ「登蒸窯」には、4つの部屋(窯)があり、登窯の中で蒸されているような演出になっています。それぞれ効能が異なり、遠赤外線効果を高めた窯や自己治癒力を引き出す窯、天井から生薬を吊るし新陳代謝を促進してくれる窯など、気に入った窯でサウナを堪能できます。
こちらには水風呂の代わりに冷爽房があり、古式蒸窯専用の休憩室も用意されています。館内の漫画本はなんと5,000冊以上というから、休憩タイムさえも楽しめます。


古式蒸窯は男女共用の着衣式なので、ご家族やカップルで楽しめます。サウナデートなんていいですね。
食事処は3カ所も! 休憩所も充実
閑雅山荘をオススメする理由は、食事にもあります。なんと館内に食事処が3つもあるのです。
まず、予約なしで利用できる「地場旬彩 美嚢舎(みのうや)」。広いテーブル席やカウンターもあるので、団体や小さなお子様連れなど多様な利用が可能です。
人気のメニューは、「ナチュラルビーフサーロインステーキ御膳」(3,630円税込)。ちょっと豪華ですが、自慢の逸品。他には、うどんやそばなどの軽いメニュー、一品料理がそろっています。

残りの2カ所は事前予約(前日まで)が必要ですが、なかなか温浴施設では味わえない本格的な食事を楽しむことができます。「囲炉裏料理 熾火(おきび)」は見てのとおりの囲炉裏スタイル。こういうところで、一度は食事をしてみたいと思っている方も多いのでは?

もうひとつが「炭焼き 七厘場(しちりば)」。縁側での焼肉スタイルです。ご夫婦、恋人同士でのご利用に最適。お風呂上がりにビールと本格焼肉なんて、最高です。

休憩所は、雑魚寝タイプの広い畳敷きの他に半個室感覚で使える休憩室もあって、ゆっくりひと眠りもできます。小さなお子様たちが遊べるプレイルームや喫煙コーナーもありますよ。
休憩時に「ちょっと喉が渇いたなぁ」となれば、牛乳やコーヒー牛乳などの定番はもちろん、ご当地サイダーなどがそろった売店があります。冷え冷えのキュウリやトマトも。ビールもありますが、飲み過ぎての温浴は厳禁です。
なお、閑雅山荘の利用は「延羽の湯入館パス」を閑雅山荘フロントにて購入ください。アクティビティで遊び回った人たちが利用を始める、夕方までがオススメの時間です。
延羽の湯入館料:大人1,500円(税込)、4歳~小学生800円(税込)、貸タオル付き
温泉だけじゃもったいない! アクティビティも充実
せっかくネスタリゾート神戸に来たのだから遊びたいという方には、1Dayパスがオススメです。一番人気は自然の中をバギーで走行する「ワイルド・バギー」。一度走ればまた走りたくなる爽快感がたまりません。
他にも「カヌー体験」や「アスレチック」、「グランピング」、夜なら関西No.1の電球数を誇るイルミネーション「ネスタイルミナ~光のさんぽみち~」など、楽しみがいっぱいです。詳しくは公式サイトを参照ください。



1Dayパス:大人3,630円(税込)、4歳~小学生2,530円(税込) ※2020年2月現在
大阪から1時間、直通バスが便利
ネスタリゾート神戸へのアクセスはとても簡単です。車なら山陽自動車道・三木東ICを下り、北に約2分で到着。京都や大阪からは約50分、神戸からなら約35分が目安です。

「車がないと行けないの?」と思われた方もご安心を。日帰り温泉として閑雅山荘をオススメする理由のひとつは、大阪や神戸から直通バスがあるということ。これで、風呂上がりのビールを楽しみ、バスの車内で気持ちよくウトウトしながら帰れますね。

大阪発 直通バス(北港観光バス)
所要時間:約60分
発着場所:JR大阪駅(桜橋口ガード下)
運行:平日・土日祝1日2往復(特定日4往復)
料金:大人1,500円、こども750円
神戸発 直通バス(神姫バス)
発着場所:JR三ノ宮駅(神姫バス神戸三宮バスターミナル)
所要時間:約40分
運行:平日1日4往復、土日祝1日6往復
*詳しくは公式サイトを参照ください
関西圏から約1時間、自然の中で一日中楽しめる「天然温泉 延羽の湯 野天 閑雅山荘」。リフレッシュしたい休日にピッタリです。
撮影・取材・文/塚本隆司
脱サラ旅ライター。城と酒を求めて旅するうちに旅ライターに。「道は迷うためにあり」と断言できる方向音痴。
編集/くらしさ