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山梨の駅弁として圧倒的な人気を誇る「丸政」の売れ筋ベスト3はコレだ!

山梨の駅弁として圧倒的な人気を誇る「丸政」の売れ筋ベスト3はコレだ!

東京駅から長野県・塩尻駅を経由して名古屋駅までを結ぶJR中央本線。その途中、山梨県の駅で買える駅弁として有名なのが「丸政」です。今回は、数多くの駅弁を手掛ける「丸政」の売れ筋&人気ベスト3をご紹介します。

創業から100余年。鉄道と共に歩んだ「丸政」の駅弁

山梨県を走る中央本線。八ヶ岳高原のリゾート地として人気が高い小淵沢に、駅弁の製造・販売を行う「丸政」はあります。大正7年創業、当初は長野県・富士見駅に出店したことから「ふもとの駅弁」として親しまれていました。現在は、JR小淵沢駅と甲府駅構内に「MASAICHI」という名称で店を構えています。

JR小淵沢駅の入り口にある「MASAICHI本店」。山梨の土産物や「丸政」のプライベートブランドの梅干し、お米、海苔なども並ぶ

「丸政」の駅弁は、季節限定も合わせると約20種。どれも鮮度を大切にしたのが特徴。冷めても美味しく食べられるよう配合したこだわりの国産米や、地元食材を使用するなど、山梨ならではの素材がたくさん盛り込まれています。なかには、小淵沢駅でしか購入できないものや、予約をしないと食べられないものもあるそう。
早速、広報担当の古塚さんに、人気の駅弁を紹介してもらいましょう。

古塚さんのおすすめは「小淵沢丸政の信州牛御辨當(しんしゅうぎゅうおべんとう)」。お肉は冷めても硬くならず、抜群においしい!とか
【第3位】テレビ番組から生まれた二段重ね弁当

ユニークな駅弁を誕生させている「丸政」ですが、そのなかで代表となるのが、テレビ番組から生まれた「元気甲斐」です。究極の駅弁をつくろうという企画から、デザイン、ネーミング、レシピまで各界の著名人を集めて開発されたそう。
こうして誕生した駅弁は、上段は京都の銘亭「菊乃井」が、下段は東京の味処「吉左右」が企画した、一品ごと手づくりされたこだわりの駅弁です。

「元気甲斐」1,600円(税込)。パッケージはイラストレーターや絵本作家で活躍し、村上春樹作品に欠かせないといわれた安西水丸氏が手掛けたそう

上段は、くるみ入り鶏の炊き込みご飯をメインに、蓮根のきんぴら、ヤマメの甲州煮、ふきとしいたけ、にんじんの旨煮、こんにゃくの味噌煮、セロリの粕漬など副菜がたっぷり。

賞味期限は8時間。そのため小淵沢駅のみで販売

まずは、くるみ入り鶏の炊き込みご飯をひと口。思いのほか、味がしっかりと付いていますが、とても優しい味付けに感動すら覚えます。鶏肉の臭みもなく、奥深い味わいに大満足! 副菜も素材の味をそれぞれ活かした、京都ならではの上品な味付けです。一口ずつ、ゆっくり噛みしめて堪能したい!そんな気分になりました。

「元気かい!?」のかいを、甲斐の国にひっかけたネーミングに

続いて下段の二の重をいただきましょう。せいろで蒸された栗としめじの蓮根入りおこわ炊き込みご飯をメインに、鶏のゆず味噌和え、ワカサギの南蛮漬、山ゴボウの味噌煮、アスパラの豚肉巻が入り、見た目も華やかです。

蒸された栗は、ほんのり甘くてホクホク。さすが懐石料理店が企画しただけあって、優しい味わいになっています。下段の副菜も趣向を凝らした一品になっていて、しみじみ美味しさを噛みしめることができます。

ソムリエの田崎真也氏も、この企画に参加した一人だそう

しかし、1つの駅弁で関東風、関西風の味付けを楽しめるなんて、なんとも贅沢。レシピは35年変わることなく、どれもすべて手づくりなんだとか。手間隙かけてつくられているんだなと実感できる「元気甲斐」です。

願いが叶う桜の前でいただく「元気甲斐」

こちらの「元気甲斐」をぜひ食べてほしいおすすめスポットをご紹介します。
国道20号線の白州町に、日本三大桜のひとつ、樹齢約2000年になる「神代桜」を保有している「大津山 実相寺(じっそうじ)」があります。

桜が咲く頃には多くの人が集まり、周りには出店も並ぶ

日本武尊(やまとたけるのみこと)が植えたとされ、この桜に手を合わせると、「願いが叶う」と言われているんです。桜が咲く季節になると、周辺は県外ナンバーの車が多く見られ、道路は大渋滞になるほど。境内には10万株の水仙も植えられ「花の寺」とも呼ばれています。そんな中でいただく「元気甲斐」は、さらに上品な味わいを楽しめるはずです。

「花の寺」と呼ばれている意味がわかる、花に囲まれた実相寺(写真提供:実相寺)

大津山 実相寺
住所:山梨県北杜市武川町山高2763
TEL:0551-26-2740
アクセス:JR小淵沢駅から車で約30分。甲州街道(国道20号)を韮崎方面へ。武川町山高を右折し、県道612号へ入って3分ほど

【第2位】プリップリの海老がたまらないおにぎり

一口サイズの「そば屋の天むす」は、衣に出汁を効かせたプリプリの海老天が入った、おにぎりタイプの駅弁です。こちらの駅弁は小淵沢駅、茅野駅、甲府駅をはじめ、新宿駅、東京駅でも購入できるそうなので、食べたことのある方も多いのではないでしょうか。

「そば屋の天むす」750円(税込)。おにぎりが5個入っている

子持ちキクラゲの佃煮が混ぜ込まれているので、食感も楽しめるこちらの駅弁は、海老天の出汁の旨味が、おにぎり全体に広がります。一口食べただけで、美味しさがダイレクトに伝わってくるコクのある一品ですよ。

コロンとしたフォルムが可愛い天むすは、一人で5個食べられちゃう!
八ヶ岳に映える景色をおかずにいただく「そば屋の天むす」

清里を代表する景色のひとつ、八ヶ岳中信高原国定公園の「東沢大橋」は、撮影スポットとしても人気の場所。橋の東側(清里駅側)に展望台があり、車を停めることもできるので、「そば屋の天むす」を片手に、赤い橋と八ヶ岳の絶景を眺めてみてはいかがでしょうか。大自然の中で一か所だけ赤色が突出して、そのコントラストに驚きながらも、リラックスした気分になりました。

3kmほどの遊歩道があり、渓谷美も楽しめる

東沢大橋
所在地:山梨県北杜市大泉町西井出
アクセス:JR小淵沢駅より小海線に乗り換え、清里駅から清里ピクニックバス(期間限定:2020年は4月下旬~11月初旬を予定)で「東沢大橋」下車

【第1位】半世紀続くロングセラー駅弁

数ある丸政の駅弁の中で、栄えある1位に輝いたのは1970年の販売以来、50年続く息の長い「高原野菜とカツの弁当」です。
地元である八ヶ岳山麓で生産された高原野菜を生のまま入れた駅弁は、その当時どこにもなく画期的だったそう。レタスにセロリ、カリフラワー、ヤングコーン、キュウリ、ミニトマト、しめじ、茎さつま、山ゴボウと、野菜不足が解消できそうなくらい、たっぷり野菜が入っています。どれも新鮮で、シャキシャキの歯ごたえに嬉しくなっちゃいます!

夏には八ヶ岳産の高原野菜のみを使用したプレミアムバージョン(1,400円税込)に変わる

おかずのカツは、チキンカツ。食べやすいように下処理もしっかりされていて、やわらか~。さらに、季節ごとにブランドを変えるというお米へのこだわりにも注目! 「MASAICHI」でも、この駅弁に使われているお米を販売しているというから、お米に懸ける想いが伝わってきますね。カツもご飯も冷めても美味しい状態でいただける心配りに、まいりました~。

「高原野菜とカツの弁当」1,000円(税込)。写真下が通常版、現在は上の復刻版パッケージで販売中。限定5,000食の予定で、GWくらいまではこのパッケージだそう

美味しい状態で食べてほしい…、そんな思いから、「高原野菜とカツの弁当」も「元気甲斐」同様、賞味期限を8時間にしているそう。そのため、小淵沢駅のみで販売している貴重な駅弁なのです!

澄んだ空気と清らかな水が流れる新鮮な場所でいただく「高原野菜とカツの弁当」

日本名水百選にも選定されている名水である「三分一湧水(さんぶいちゆうすい)」は、山梨の名将・武田信玄公が農民の水争いをなくすために、下流の三つの村に農業用水を均等に分配するように造ったと伝えられています。一日に約8,500tもの湧出量がある水の音色をBGMに、「高原野菜とカツの弁当」をいただけば、空気さえもご馳走ですね。

隣接する三分一湧水館には、湧水の資料館や農産直売所、蕎麦屋がある

三分一湧水
所在地:山梨県北杜市長坂町小荒間292−1
TEL:0551-32-0058(三分一湧水館)
アクセス:JR小淵沢駅より小海線に乗り換え、甲斐小泉駅から徒歩で約10分

いかがでしたか?
100年という歳月を超え、今も愛され続けている「丸政」の駅弁。その理由は食べればわかるはず! 山梨の名所で、人気の味を体感してみてはいかがでしょうか。

株式会社丸政・MASAICHI本店
住所:山梨県北杜市小淵沢町1024(JR小淵沢駅構内)
TEL:0551-36-4045
営業時間:7:00~20:50
定休日:なし
http://www.genkikai.org/marumasatop.html


取材・文/平岡宏枝(anlib株式会社)
山梨県在住。anlib株式会社に籍を置き、毎日を楽しく幸せに過ごせるような“小さな発見”を大切に、日々アンテナを張り巡らせています。福祉の視点から山梨を伝えるフリーマガジン「anko」編集スタッフ。

編集/くらしさ

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